XAMPP環境でHTTPSを有効にする方法:Windows向けガイド
2025.01.19
WindowsのXAMPP環境で、https://localhost/ にアクセスできるようにする設定方法の解説です。
OpenSSLのインストール
WindowsにOpenSSLをインストールする方法:ダウンロードから設定までの初心者向けガイド等を参考に、OpenSSLをローカル環境にインストールしておきます。
php.ini の設定
C:\xampp\php\php.ini を編集します。
;extension=openssl
↓
extension=openssl
PHPでOpenSSLを有効にします。phpinfo();でOpenSSL関連の設定が有効になっていることを確認しましょう。
Apache の設定
C:\xampp\apache\conf\extra\httpd-ssl.conf を編集します。
<VirtualHost _default_:443>
# General setup for the virtual host
DocumentRoot "C:/xampp/htdocs"
#ServerName www.example.com:443
↓
ServerName localhost
# (中略)
SSLCertificateFile "conf/ssl.crt/server.crt"
↓
SSLCertificateFile "conf/ssl.crt/my-server.crt"
# (中略)
SSLCertificateKeyFile "conf/ssl.key/server.key"
↓
SSLCertificateKeyFile "conf/ssl.key/my-server.key"
# (中略)
</VirtualHost>
OpenSSL設定ファイルを変更
C:\xampp\apache\conf\openssl.cnfをコピーして、openssl-san.cnfを作成。ファイル末尾に以下を追記。
[ SAN ]
subjectAltName = @alt_names
[ alt_names ]
DNS.1 = localhost
証明書の作成
コマンドブロントを起動し、C:\xampp\apache\confに移動。
cd C:\xampp\apache\conf
opensslコマンドで、証明書ファイルを作成します。
openssl req ^
-newkey rsa:4096 ^
-keyout my-server.key ^
-x509 ^
-nodes ^
-out my-server.crt ^
-subj "/CN=localhost" ^
-reqexts SAN ^
-extensions SAN ^
-config openssl-san.cnf ^
-days 3650
Windowsのコマンドプロンプトで長いコマンドを入力する際、「^」の後にEnterで改行すると、ひとまとまりのコマンドとして実行できます。
上記コマンドを実行すると、C:\xampp\apache\conf内にmy-server.keyとmy-server.crtが作成されます。
my-server.key を C:\xampp\apache\conf\ssl.keyディレクトリに移動。
my-server.crt を C:\xampp\apache\conf\ssl.crtディレクトリに移動。
証明書のインストール
my-server.crtをダブルクリックすると、以下のダイアログが表示されます。
「証明書のインストール」をクリック。
「現在のユーザー」を選択して「次へ」。
「証明書をすべて次のストアに配置する」を選択し、「参照」から「信頼されたルート証明機関」を選んで「次へ」。
「完了」をクリック。
セキュリティの警告ダイアログが表示されるので「はい」を選択。
これで localhost の証明書がインストールされます。
ブラウザと Apache を再起動すると、https://localhost/ にアクセスできるようになっているかと思います。
WindowsにOpenSSLをインストールする方法:ダウンロードから設定までの初心者向けガイド
2025.01.15
OpenSSLをWindowsに導入したい初心者の方に向けて、ダウンロード、インストール、環境変数の設定までを丁寧に説明します。必要な手順を画像付きでわかりやすくまとめました。
XAMPP環境にComposerをインストールする方法
2023.04.26
XAMPP環境にComposerを簡単にインストールする手順を紹介します。Windows向けインストーラーを使ったシンプルなインストール方法を解説します。