iMacrosでクリップボードの内容を変数として処理する方法
2010.07.09
error この記事は最終更新日から14年以上が経過しています。
昨日紹介した、Firefox でマクロ処理を行なえるアドオン「iMacros」の関連記事です。
クリップボードにコピーした文字列を、iMacros 内部で変数として保持したうえで、何らかのマクロ処理を行なう方法を解説します。
変数「VAR1」にクリップボードの内容をセットするには、以下のようなコードになります。
SET !VAR1 {{!CLIPBOARD}}
これを元に、ちょっとした応用スクリプトとして、「クリップボードの内容を検索ワードとして、Googleで検索する処理」を書いてみましょう。
TAB T=1
URL GOTO=http://www.google.co.jp/
SET !VAR1 {{!CLIPBOARD}}
TAG POS=1 TYPE=INPUT:TEXT FORM=NAME:f ATTR=ID:q CONTENT={{!VAR1}}
TAG POS=1 TYPE=INPUT:SUBMIT FORM=ID:sfrm ATTR=ID:btnG
1行目から順に、簡単に説明していきます。
TAB T=1
は、Firefoxの1番目のタブで作業しますよ、という指定です。
続いて2行目。
URL GOTO=http://www.google.co.jp/
これは簡単ですね。http://www.google.co.jp/ というURLにアクセスしますよ、という意味です。
SET !VAR1 {{!CLIPBOARD}}
ここで、クリップボードの内容を変数VAR1にセットしました。
TAG POS=1 TYPE=INPUT:TEXT FORM=NAME:f ATTR=ID:q CONTENT={{!VAR1}}
これは、「fというname属性を持つ form要素内にある、qというid属性を持つ input要素(type="text")の入力欄に、変数VAR1の内容を入力するよ、ということです。
要するに、iGoogleの検索ボックスにクリップボードの内容(変数VAR1)を入力するわけですね。
TAG POS=1 TYPE=INPUT:SUBMIT FORM=ID:sfrm ATTR=ID:btnG
これは、「sfrmというid属性を持つ form要素内の、btnGというid属性を持つ submitボタンをクリックするよ、ということです。
つまりは、検索ボタンをクリックする、ということですね。
フォーム内のどのボタンをクリックするか、とかどの input要素にテキストを入れるか、とかを全部コードで書いてると結構めんどくさいので、一旦 iMacros の「Rec」タブから「Record」ボタンで作業を記録した後、「Edit」タブの「Edit Macro」ボタンで編集画面を開いて、変数を利用する部分等だけを修正するのが楽かと思います。
iMacrosでのプロンプト表示—入力内容を変数に保存する方法
2010.07.13
iMacrosには、ユーザー入力をマクロ内で利用するためのテキスト入力プロンプト機能があります。この記事では、PROMPTコマンドを使って入力プロンプトを表示し、その内容を変数として取得する方法を解説します。
iMacrosでエラーを無視して連続処理する方法
2010.07.12
iMacrosでのマクロ処理中、デフォルトではエラーが出ると処理が停止しますが、状況によってはエラーを無視して次の処理に進みたいこともあります。この記事では、そのような場合に便利な「!ERRORIGNORE」コマンドの使い方を解説します。
iMacrosで特定URLを抽出・自動アクセスする方法
2010.07.10
Firefox用アドオン「iMacros」を使い、Webページから特定条件に一致するリンクを抽出して自動的にアクセスする方法を解説します。例として、クリップボードの内容を検索キーワードに設定し、Google検索結果から特定のドメインURLを抽出して移動するマクロの構築方法を紹介。
iMacros for Firefoxでルーチン作業を自動化する方法
2010.07.08
Firefoxにマクロ機能を追加できる「iMacros for Firefox」を使ったブラウザ自動化の方法を解説します。マクロの記録や再生の手順を紹介しています。