世界最大の翼竜展を見に、大阪市立自然史博物館に行ってきました
昨日は世界最大の翼竜展を見に、大阪・長居の大阪市立自然史博物館まで行ってきました。
所謂「恐竜展」は毎年頻繁に各地で開催されていますが、翼竜にスポットを当てた特設展示って珍しいですよね。
普段、恐竜展なんかでは「恐竜と同時代の爬虫類の仲間達」みたいな感じで首長竜とかとセットではじっこの方に標本が展示されていることはあっても、なかなか翼竜オンリーの展示なんて見る機会はないと思ったので、是が非でも行っておきたいと思っていました。
今回の展示のメインは、「世界最大の」と銘打っているだけあって、翼開長10mにも及ぶ正にバケモノでした。
「ケツァルコアトルス」という名前らしいですが、めちゃくちゃインパクトありましたね。デカすぎ。
あんなデカい生き物が空を飛んでいたのかと思うと、ワクワクします。
キリンやゾウ並の大きさらしいですよ。
そんなデカい飛行生物って、もうファンタジーの世界じゃないですか。
「ケツァルコアトルス」という名前自体、アステカ文明の翼の生えた蛇の神様で、よくゲームなんかにも出でくる「ケツァルコアトル」から取ってるので、余計にファンタジーっぽい。
館内の各所にテレビが置いてあって、ケツァルコアトルスの再現CGみたいなのが色々再生されていましたが、凄くできが良くて、感動しました。
ケツァルコアトルス以外にも、大小様々な翼竜の化石や模型が展示されていたんですが、それと一緒にイメージ画も展示されていました。
そのイラストに描かれた翼竜達が凄くカラフルで綺麗で、本当にファンタジーっぽかったですね。
僕が子供の頃、翼竜のイメージ画と言えば、灰色か茶色っぽい肌の色をしたプテラノドンのイメージが凄くあるんですが、今では翼竜の中にも体毛が生えていたことが確認されているものもいるようで、その関係からカラフルな絵が増えているのでしょうか。
既に地球上に存在しない「空飛ぶ爬虫類の絵」ということもあって、非常に幻想的で魅力的でした。
よくある「恐竜展」で「翼竜」としてひとまとめにされているせいもあってか、翼竜自体にはそんなにバリエーションが豊富なイメージはなかったんですが、体の大きさ、トサカの形、嘴の形、尾の長さ等など、凄く様々な翼竜がいたんだなぁ、というのが素直な感想です。
本当に小さい翼竜だと、現代のハト程度の大きさだし、「こんなのが現代にも生きてたら面白いのになぁ」なんてことを思いました。
けど、もし現代にも普通に翼竜が生き残っていたら、それが当たり前だから逆にそんな「面白い」なんて感情は生まれないんでしょうね。
あと、興味深かったのが、卵から孵化してすぐの翼竜の化石ですね。
生まれてすぐの状態で、既に体の作りが親と同じなんですよね。他の爬虫類も大抵そうなんでしょうけど。
鳥の場合は、孵化してからしばらくは「雛」の状態で、親鳥と比べると、体の大きさに対する翼の大きさの割合も小さくて、到底空を飛べるような体の作りではないと思うんですが、翼竜の場合は、体の作りからして、生まれて数時間でもう空を飛べただろうとのこと。
凄いなぁ。
これは翼竜が、鳥とは違って巣を作って卵や雛の世話をしたりはせず、卵は産み捨て状態にしてたんだろうな、ということに繋がる、と。
だから生まれてすぐに飛べないと生き残れないということですね。
地球の歴史の中で、「空を飛ぶ」という能力(滑空ではなく)を手に入れた脊椎動物は、
- 哺乳類(コウモリとか)
- 鳥類
- 爬虫類(翼竜)
だけなんですよね。
で、その中で翼竜だけが残念ながら絶滅してしまい、現状、「空飛ぶ爬虫類」は存在しない、と。
「滑空」も含めれば、
- ムササビやモモンガ等の哺乳類
- トビウオ(魚類)
- トビトカゲ(爬虫類)
なんかも含まれるので、また何千万年後とかには、トビトカゲから進化した新たな「空飛ぶ爬虫類」も出てくるのかもしれませんね。
あと、「空飛ぶ魚類」も(フューチャーイズワイルドにそんなのがいたなぁ)。
海にも淡水にも陸上にも、様々な脊椎動物がいますが、「空」となると途端にその数は一気に減るんですよね。
そう考えると、ちょっと話は逸れますが、ほとんどの種が当たり前に飛べる「昆虫」というやつらはやっぱりただものじゃないなぁ、なんてことも思ったりします。
何にせよ、自分が死ぬまでの間に、翼竜や恐竜という、確かにこの地球上に存在して大繁栄していた生き物を、自分の目で生で見ることは絶対にできない、というのが(太古の昔に存在していたということがわかっているからこそ余計に)、なんか残念というか悔しいというか。
動いてる翼竜とか恐竜とか見てみたいっす。ほんとに。
最後に。
今回は時間の都合で特設展示の「世界最大の翼竜展」しか見られなかったんですが、この大阪市立自然史博物館は、常設展示もめちゃくちゃ面白そうだったので、また今度常設展示の方もじっくり見に行きたいなぁと思いました。
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