2010年に読んだ小説ベスト50
2011年4月14日 23:59
既に年が明けて四ヶ月目となり、今さら感溢れるエントリなのですが(去年と同じ書き出し)、2010年に読んだ101冊の小説の中から、面白かった小説ベスト50を決めてみました。
「ベスト50」とか銘打ってるものの、自分的には2010年はかなり沢山本を読んだので、年の始めの頃に読んだ本は正直内容もしっかり覚えてるかどうか怪しかったりとか、昔読んだ本を再読したケースなんかで思い出補正がかかってたり、逆に再読だからこそ辛目の評価になったりとかで、順位はかなり適当なんですけれども。
まあでもこれから読む小説選びの参考にでもなれは幸いです。
ちなみに2010年はホラー小説を比較的多めに、あとはミステリとファンタジー中心に読んでたみたいです。
あと、まともにハードなSF小説をはじめていくつか読んだかもしれない。
50位~41位
50位 蟻の革命 |
ベルナール・ウェルベル著。 人間社会と蟻の社会の革命を描いたSF作品。 前作にあたる『蟻』・『蟻の時代』とあわせてどうぞ。 巻を追う毎に荒唐無稽さが増してきてちょっと物足りなくなってくるけど、蟻の社会の描写は読んでいて非常に楽しい。 |
49位 指輪物語 王の帰還 |
J.R.R.トールキン著。 ファンタジー好きなくせにようやく今更になって読了しました『指輪物語』。 もちろん『旅の仲間』『二つの塔』を読んでからどうぞ。 現在の西洋中世風ファンタジーでの「お約束」となっているものが『指輪物語』で確立されたんだな、というのはよくわかった。 まあでも、一回通して読んだくらいではこの深い世界観の上っ面しか理解できてないんだろうな、と自分でも思う。 |
48位 人事系シンジケート T-REX失踪 |
鳥飼否宇著。 綺麗にまとまった、オーソドックスなミステリ、という感じ。 2009年に読んだ同作者の『昆虫探偵』が非常にインパクトが強かったので、本作の王道ミステリっぷりが逆に意外だった。 安心して読める安定した作品。 |
47位 六番目の小夜子 |
恩田陸著。 「学校」というある種閉鎖された世界の独特の空気や、「小夜子」というシステムの持つ不気味さが素晴らしい。 作品世界に一気に引き込む力が凄い。 終盤の展開が説明不足過ぎて個人的には残念だけど、それを差し引いても魅力的な作品だった。 |
46位 ネクロポリス |
恩田陸著。 日常と非日常、和と洋が絶妙に入り混じった独特の世界観がとにかく素晴らしい。 日本的な湿気と、霧の街ロンドンの湿気が混ざり合ったような不思議な雰囲気が凄く良い。 ミステリ的要素とかそっちのけで、もっとこの独特の世界に浸らせて!とか思っていたが、こちらも『六番目の小夜子』と同様、ラストの展開が残念だった......。 でも、この素晴らしい世界に浸れたのは本当にコワ心地良かった。 |
45位 クロスファイア |
宮部みゆき著。 現代を舞台にした超能力バトル物......で、いいのかなw こう書くとなんか軽そうだけど、非常にシリアスで殺伐とした作品。 主人公の、力を持つが故の暴走っぷりが、悲壮感たっぷりで良い。 |
44位 フラグメント |
ウォーレン・フェイ著。 隔離された無人島を舞台に、独自に進化した生物に襲われながら調査を行なう、というB級感たっぷりのパニック物。 展開とかはお約束通りな感じなんだけど、随所に生物好きならワクワクしてしまうような設定なんかも散りばめられていて良い。 |
43位 ロードス島伝説1 亡国の王子 |
水野良著。 物語内の時系列的には未来だけど前作にあたる『ロードス島戦記』のシリーズを先に読んでおくのをオススメ。 『戦記』の頃と比べると格段に文章力が上がっていて、淡々とシリアスに展開するストーリーは楽しい。 『戦記』に登場した大物達の若かりし頃が見られるというのが何より嬉しい。 |
42位 指輪物語 旅の仲間 |
J.R.R.トールキン著。 あの有名な冒頭はやっぱり読んでてしんどかったけどもwさすがに面白かった。 前作にあたる『ホビットの冒険』とのつながりがちらほら見られるのも嬉しい。 |
41位 さまよう刃 |
東野圭吾著。 少年犯罪をテーマにした作品。 倒叙物の色もあり、非常にわかりやすくテーマを考えさせる内容。 |
40位~31位
40位 青の炎 |
貴志祐介著。 鼻持ちならないマセガキの独り善がりな暴走を描いた倒叙物。 中途半端に物事を知っているが故の視野の狭さというか青臭さみたいなのが見事に表現されてる。 作品全体を覆う中二病or高二病っぽい空気が良い |
39位 夜にはずっと深い夜を |
鳥居みゆき著。 TVではあまり観られない、鳥居みゆきさんのガチのコントは大好きなんだけど、その世界観をそのまま小説にした感じ。 小説っていうかコントの台本みたい。読んでて彼女が舞台で喋ってる姿が容易に想像つくというか。 同音異義語とか似たような音とかをうまく使う独特な言葉選びのセンスは、耳で言葉を聞くコントよりも、目で見られる文章にした方が向いてるのかもしれないとか思った。 |
38位 指輪物語 二つの塔 |
J.R.R.トールキン著。 『指輪物語』全体を通して、この『二つの塔』が一番面白かった。 上巻の殺伐とした戦争描写の中、レゴラスとギムリの仲良しっぷりに和むw 下巻のフロドとサムの悲壮感たっぷりの旅路ものめり込んで読んだ。 |
37位 MORSE |
ヨン・アイヴィデ・リンドクヴィスト著。 オーソドックスな吸血鬼物+ボーイミーツガール物、といった感じ。 ところどころに大好きな小野不由美さんの『屍鬼』を彷彿とさせる設定が出てきて、読んでいてニヤニヤできた。 少年の成長物語としてもなかなか。 |
36位 阪急電車 |
有川浩著。 阪急今津線を舞台にしたあんまーーーーーーい群像劇。 ちょくちょく仕事で使う路線なので、目次の時点で凄まじく親近感が沸いた。 あんまり深く考えずにさらっと読めるのが小説が読みたいときにちょうど良いと思う。 |
35位 モノレールねこ |
加納朋子著。 「記憶」をテーマにした作品が多い感じの短編集。 思わずうるっとくる優しい話から、ちょっとひんやりするホラーテイストの話まで多種多様。 中でも『シンデレラのお城』の涼しげで爽やかな狂気みたいなものが良かった。 |
34位 どちらかが彼女を殺した |
東野圭吾著。 オーソドックスなフーダニットであるにも関わらず、主人公が偽装工作を行なったことで、警察からじわじわ追い詰められるという倒叙物としての側面も持つこの構造は非常に面白いと思った。 ラストで犯人が明かされていない=読者に推理が委ねられている、ということで、容疑者は最初から二人だけだったり、普通のミステリよりヒントが凄くわかりやすく親切に描写されていたりと、色んな工夫が見てとれた。 |
33位 幻夜 |
東野圭吾著。 姉妹作の『白夜行』を先に読んだ方が良いかも。 強烈な悪女を描いた倒叙物的な作品。 『白夜行』ほどのインパクトはなかったけど、こちらはこちらで別視点も入っていたりして面白い。 |
32位 長い長い殺人 |
宮部みゆき著。 擬人化した財布視点で語られる連作短編ミステリ。 登場人物の財布の視点から物語が語られることによって、読者に与えられる情報を制限する、という手法は素直に凄いと思う。 情報を制限するための装置としての役割だけでなく、擬人化された財布たちの独白が、いかにも財布な感じで文章全体に不思議なコミカルさが漂っているのも凄く好き。 ひとつの事件を多面的な視点から描写して徐々に真相に近づいていく構成は読んでいて楽しい。 |
31位 ゲド戦記1 影との戦い |
アーシュラ・K・ル・グウィン著。 『指輪物語』同様、こちらも定番ファンタジー。 前に読んだのは小学校低学年の頃だったんだけど、改めて読み返し、これは大人が読むべきだな、と思った。 魅力的な世界観の描写が本当に素晴らしいなあと思う。 |
30位~21位
30位 ゲド戦記2 こわれた腕環 |
アーシュラ・K・ル・グウィン著。 小学生時代に読んだ時は、正直ゲドがなかなか出てこないし話も地味だしで、あんまり楽しくなかったんだけど、今読むと非常に面白かった。 主人公の内面の描写と、迷宮の闇の描写が素晴らしい。 |
29位 荊の城 |
サラ・ウォーターズ著。 詐欺師の少女と、その餌食となる騙される側の少女。 騙す側と騙される側の両面から描いた小説。 作者の描く、薄暗くてじめじめとした空気が良い。 色んなどんでん返しっぷりも心地良いミステリ、というか百合小説w |
28位 螺旋階段のアリス |
加納朋子著。 加納さんお得意の連作短編ミステリ。 タイトルやヒロイン・亜梨沙の可愛らしいキャラクター、主人公・仁木の頼りないキャラクターにうまくカモフラージュされてるけど、その核はなかなかに毒々しくて良い。 残酷なテーマを見事にオブラートに包んでいて凄いなーと思います。 |
27位 秘密 |
東野圭吾著。 妻と娘が事故に遭い、妻の精神が娘に入り込み、妻の肉体は死んでしまう。娘の精神は行方不明。 そのとき夫であり父である主人公はどうするのか、という設定のお話。 読んでいて、男として、既婚者として、なんか色々と辛くなる話だった。だがそこが良い。 |
26位 クリムゾンの迷宮 |
貴志祐介著。 色んな場所から何故か集められた人々が、殺し合いのゲームに強制的に参加させられる系のお話。 数年ぶりに読んだけど、やっぱ面白い。 ホラーというよりは冒険物というかサスペンスというか。 追い詰められる描写の緊迫感に定評のある貴志さんです。 |
25位 蟻の時代 |
ベルナール・ウェルベル著。 ウェルベルさんの『蟻』三部作の二作目。一作目の『蟻』を読んでからどうぞ。 一作目と比べると、SF色というかファンタジー色というか、そういうのが強く出ていて、その分説得力は落ちるけど、やはり面白い。 「人間が蟻の社会に精神的な干渉を行なったら」という仮定の上に展開されるストーリーは色々と考えさせられるところもある。 あと、主人公の蟻「103号」が可愛すぎるw |
24位 火車 |
宮部みゆき著。 徹底して容疑者側の視点や心情描写を排除して、「追う側」のみに焦点を当てたタイプのミステリ。 東野圭吾さんの名作『白夜行』と構成が似てるなと思ったけど、こちらも非常に面白い。 |
23位 天使の囀り |
貴志祐介著。 なまもの系ホラーとしては相当レベルの高い作品。 寄生生物のグロテスクさと、怪しげな宗教の胡散臭さが良い感じの雰囲気を醸し出している。 一見、荒唐無稽なからくりを、凄まじい取材力とロジックによって、見事に説得力を持たせているのはさすが。 |
22位 エッジ |
鈴木光司著。 『リング』時代の鈴木さん作品を彷彿とさせる、SF系ホラー。 『リング』シリーズで高山竜司に語らせていた鈴木さん独特の世界観をそのまま表現してるような感じ。 物理や科学系のネタがいちいち楽しい。 この作品は勝手に脳内で『ループ』の続編だと解釈したら全てが腑に落ちた気がする。 |
21位 手紙 |
東野圭吾著。 殺人事件の犯人の家族、という立場がどういうものなのかを描いた作品。 東野さんは重いテーマを取り上げた場合、読者に問題提起だけしておいて、どっちつかずな微妙な結末にする傾向があるなあと思っていたんだけど、この作品の結末は良かったと思う。 |
20位~11位
20位 空色勾玉 |
荻原規子著。 日本神話風ファンタジーの傑作。 小学生のとき以来、20数年ぶりに読んだけど、大人が読んでも非常に楽しめた。というか大人が読むべき。 読みやすくて綺麗な文章が良いです。 |
19位 らせん |
鈴木光司著。 ホラー小説の名作『リング』の続編。『リング』を読んでからどうぞ。 『リング』からうってかわって、医学系要素なんかをふんだんに取り入れたタイプのホラーになっている。 久しぶりに読んだけど、『リング』の登場人物が、他の人物の視点で語られるのは色々ニヤリとさせられて楽しい。 |
18位 葉桜の季節に君を想うということ |
歌野晶午著。 剛速球のストレートな叙述トリック系作品。 叙述トリックメインの作品は「叙述トリックが使われてる」ということを述べるだけで大ネタバレになってしまうので感想書くのが難しいけど、わかってても綺麗に騙された。 |
17位 悪の教典 |
貴志祐介著。 一見、さわやかでみんなに人気者の英語教師が、実は真っ黒な人間で、裏で学校を舞台に好き放題、という話。 上巻は非常に面白い。貴志さんの今までの作品を読んできた人なら間違いなくツボにハマるだろうなという感じ。 下巻は、上巻に比べるとちょっと微妙だったりしますが、全体的に見て非常に面白く読めた作品。 |
16位 ループ |
鈴木光司著。 『リング』シリーズ三部作の最終作。『リング』『らせん』を読んでからどうぞ。 こちらも久しぶりに読んだけど「生」への前向きな渇望を描いた良い作品だと思う。 『リング』⇒『らせん』とホラーな流れが来て、本作の超展開には賛否両論あるけど、個人的には初読は愕然としつつもハマった口でした。 |
15位 容疑者Xの献身 |
東野圭吾著。 オーソドックスな倒叙物かと思いきや、終盤のどんでん返しがかなり凄かった。 この大掛かりなトリックはさすが。 いい話っぽいんだけど、全てがこの大掛かりなトリックを成立させるための設定です、というのが透けてしまってるのが難点と言えば難点か。ほとんど難癖に近いけどw |
14位 盗人の報復 |
マーセデス・ラッキー著。 『ヴァルデマール年代記』シリーズのスピンオフ的な作品。 少なくとも『ヴァルデマールの風』三部作か『矢』三部作あたりを読んでから、こちらを読んだ方が良いかもしれない。 このシリーズは主役になる人物達の立場上、国家の中枢に近い部分の描写が大半なんだけど、本作では貧民街に住む少年が主人公なので、今までに見られなかったヴァルデマールの世界が見られて良かった。 |
13位 海を見る人 |
小林泰三著。 バリバリのハードSF短編集。 どの作品も非常に魅力的なSF世界が描かれていて、今までほとんどSF小説を読まなかった自分でも惹きこまれた。 |
12位 蝉の女王 |
ブルース・スターリング著。 こちらもバリバリのハードSF短編集。 骨太感のある作品が多くて、どっぷりハマって読みました。 真社会性の宇宙生物が出てきたり、進化しまくった寄生生物や、テラフォーミング競争など、生物好きにはニヤリとできる作品が多いのも特徴。 |
11位 玩具修理者 |
小林泰三著。 表題作の短編と、『酔歩する男』という中編が収録されている。 表題作は短く綺麗にまとまったホラーの良作。 個人的にはグロ耐性のボーダーラインギリギリだったかな......。 『酔歩する男』は見事なホラーSF。 どういう落としどころに持っていくのかワクワクしながら読めた。 小難しい概念を描いている割に、凄く読みやすくて良かった。 淡々と語られる狂気が良い味出してる。 |
10位~1位
10位 火の粉 |
雫井脩介著。 一見、良い人そうで、でも実は不気味な隣人。 雫井さんはほんとに「じわじわと迫り来る脅威」を描くのが上手いなぁ。 あと、「ウザくて気持ち悪い人」の描写も上手いw 主婦の心理描写にこんなに説得力を持たせられる男性作家って凄いと思った。 |
9位 太陽神の司祭 |
マーセデス・ラッキー著。 『ヴァルデマール年代記』の新シリーズ『ヴァルデマールの嵐』三部作の一作目。 この作品から読んでも大丈夫そうだけど『ヴァルデマールの風』三部作は先に読んどいた方がいいかも。 今までヴァルデマール側の人間からは「何を考えているかよくわからない不気味な国」として描写されていた、カース国側の人間から見たヴァルデマールという国の「何を考えているかよくわからない不気味さ」が描写されていて新鮮だった。 シリーズの中でもかなりの良作。 |
8位 白夜行 |
東野圭吾著。 めっちゃ分厚いけど一気に読めた。読了してすぐ再度一から読み直したくなる作りだなぁ。 二人の主観描写をなくすことで、非常に効果的に二人の謎めいた関係の演出に成功していると思った。 |
7位 午前零時のサンドリヨン |
相沢沙呼著。 ヘタレな男子高生と、マジシャンな女子高生コンビによる、日常の謎系連作短編ミステリ。 主人公の一人称で語られる文章は非常に読みやすく、読んでいて居心地が良かった。 初期の加納朋子さんの作品とか好きな人には絶対合うんじゃないかな。 |
6位 黒い家 |
貴志祐介著。 貴志さんのホラー小説の中でも今のところ一番の傑作だと思っている。 久しぶりに読んだけど、やっぱり怖い。 幽霊とか呪いとかより、生身の人間とのディスコミュニケーションと、そこから向けられる殺意が一番怖いんだよ。 |
5位 リング |
鈴木光司著。 あまりにも有名なホラー小説の名作。 こちらも久しぶりに読んだけど、やっぱり好きだな。 はじめて読んだときの、ラストの展開に受けた衝撃は凄かった。 ビデオテープが絡む設定は、今となってはちょっと古臭いけどね......。 |
4位 忌憶 |
小林泰三著。 「記憶」を巡る三篇の連作ホラー。 「忘却」とか「自我が維持できなくなること」は根本的にホラーなんだよな、と改めて実感させてくれる作品。 ナチュラルに狂気が蔓延してる空気が凄い。 |
3位 ΑΩ |
小林泰三著。 なんか凄いものを読んでしまった......という感じの作品。 グロいホラーかと思えばいきなりハードなSFに。かと思えばギャグのような展開に。なんだこの作品はw ストーリーに対するツッコミどころは沢山あるんだけど、そんなものはどうでもよくなってしまう圧倒的なパワーをこの作品は放っている。ほんと凄いw かなり賛否両論ありそうな作品な気がするけれど、子供の頃に(あるいは今でも)ウルトラマンが好きだったという人は(あるいはそれ以外の人も)ぜひ勇気を出して読んでみて欲しい。 |
2位 女王様と私 |
歌野晶午著。 これもかなり賛否両論ありそうな作品だけど、凄く好き。 いわゆる「キモオタ」が主人公のミステリ。 叙述トリックもの(あえて言っちゃう)なんだけど、どんでん返しっぷりが色々と凄い。超展開。 |
1位 蟻 |
ベルナール・ウェルベル著。 これはやばい。面白すぎる。 蟻視点で描かれる、ミクロな世界の冒険・戦争の物語と、人間視点で描かれる、ミステリ風味な謎の失踪事件。 この二つがどのように絡んでいくのかと思っていたら、虫好きにはワクワクが止まらない、凄い展開にまとまっていった。 特に蟻視点の物語のリアリティとファンタジーのバランスが素晴らしい。 |
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