MySQL で create文と select文を組み合わせてテーブルをコピーする方法

2009年12月14日 20:48 MySQL で create文と select文を組み合わせてテーブルをコピーする方法

create文の中で select文を実行することで、特定のテーブルのコピーを作成することができます。

create table new_table as select * from old_table;

これで、「old_table」と同内容の「new_table」が作成できます。

ただし、インデックス等は別途作成する必要があります。

テーブルの構造だけをコピーして、中身のデータはいらない、という場合は、select文の where句で、ありえない条件を設定すればOK。

例えば、「user_id」というレコードが必ず1以上の数値であるテーブル「old_table」の構造だけコピーしたければ、

create table new_table as
 select * from old_table where user_id < 1;

という感じになります。

関連するブログ記事
スポンサード リンク
カテゴリー
MySQL
タグ
MySQL | RDBMS | SQL | コマンドライン

コメント(5) | トラックバック(0)

 

MT4 で MT-I18N プラグインを使って特定のテンプレートだけ文字コードを変換する

Movable Type で作成するサイトっていうのは、基本的には文字コードは UTF-8 になりますよね(もちろん mt-config.cgi を触って、設定を変えることはできますが)。

でも、ケータイ対応のサイトを作ろうとすると、文字コードは Shift_JIS にする必要があるので、ちょっと困ったことになるわけです。

そういう時に、MT-I18N プラグインを使って、ケータイ向けのテンプレートだけ Shift_JIS で出力するようにすれば、あっさり解決できます。

使い方は非常に簡単で、このプラグインを入れた後、MTEncodeText というMTタグで囲んだ部分が、指定した文字コードで出力されるので、ケータイ用のテンプレートの最初と最後に、

<MTEncodeText from="utf-8" to="Shift_JIS">

<!-- ここにテンプレートの内容 -->

</MTEncodeText>

という感じで記述すればOKです。

ちなみに、from属性と to属性には、euc-jp 等の文字コードも指定できますので、UTF-8 → Shift_JIS の変換以外の用途にももちろん使えます。

関連するブログ記事
カテゴリー
Movable Type 4 | モバイル(携帯電話・ケータイ)Web
タグ
Movable Type | MTEncodeText | モバイル | 文字コード

コメント(8) | トラックバック(0)

 

自作のフォームに TinyMCE を導入して WYSIWYG エディタにする方法

以前、MT4 のお勧め WYSIWYG エディタ TinyMCE-MTPluginというエントリでも紹介した TinyMCE ですが、元々は WYSIWYG(なんかボタンが沢山あってワープロ感覚でHTMLを編集できるやつ)エディタ用の汎用スクリプトなので、Movable Type 等の CMS だけでなく、当然自作のフォームにも導入することができます。

というわけで、今回は自作のフォームに TinyMCE を導入して、WYSIWYG エディタにする方法の解説です。

TinyMCE のソースをダウンロードする

TinyMCEのサイトで、本体のソースをダウンロードしましょう。

ダウンロードページから、最新の Main package をダウンロードすれば良いと思います。

圧縮ファイルを解答すると、「examples」「jscripts」というディレクトリが出てきます。
これをまとめて、WYSIWYG のフォームを設置したいところへアップロード。

フォームページを用意する

texrarea 要素のあるフォームhtml を用意します。
その html 内に、TinyMCE を呼び出す JavaScript を記述してください。

以下、サンプルソースです。

<?xml version="1.0" encoding="UTF-8"?>
<!DOCTYPE html PUBLIC "-//W3C//DTD XHTML 1.0 Transitional//EN" "http://www.w3.org/TR/xhtml1/DTD/xhtml1-transitional.dtd">
<html xmlns="http://www.w3.org/1999/xhtml" xml:lang="ja" lang="ja">
<head>
<meta http-equiv="content-type" content="text/html; charset=UTF-8" />
<meta http-equiv="content-script-type" content="text/javascript;charset=UTF-8" />
<title>WYSIWYGエディタ</title>
<!-- 下記の行の src 属性は、TinyMCE をアップしたディレクトリを指定 -->
<script language="javascript" type="text/javascript" src="./jscripts/tiny_mce/tiny_mce.js"></script> 
<script language="javascript" type="text/javascript">
tinyMCE.init({
	mode : "textareas",
	theme : "advanced",
	plugins : "safari,spellchecker,pagebreak,style,layer,table,save,advhr,advimage,advlink,emotions,iespell,inlinepopups,insertdatetime,preview,media,searchreplace,print,contextmenu,paste,directionality,fullscreen,noneditable,visualchars,nonbreaking,xhtmlxtras,template,imagemanager,filemanager",

	theme_advanced_buttons1 : "save,newdocument,|,bold,italic,underline,strikethrough,|,justifyleft,justifycenter,justifyright,justifyfull,|,styleselect,formatselect,fontselect,fontsizeselect",
	theme_advanced_buttons2 : "cut,copy,paste,pastetext,pasteword,|,search,replace,|,bullist,numlist,|,outdent,indent,blockquote,|,undo,redo,|,link,unlink,anchor,image,cleanup,help,code,|,insertdate,inserttime,preview,|,forecolor,backcolor",
	theme_advanced_buttons3 : "tablecontrols,|,hr,removeformat,visualaid,|,sub,sup,|,charmap,emotions,iespell,media,advhr,|,print,|,ltr,rtl,|,fullscreen",
	theme_advanced_buttons4 : "insertlayer,moveforward,movebackward,absolute,|,styleprops,spellchecker,|,cite,abbr,acronym,del,ins,attribs,|,visualchars,nonbreaking,template,blockquote,pagebreak,|,insertfile,insertimage",
	theme_advanced_toolbar_location : "top",
	theme_advanced_toolbar_align : "left",
	theme_advanced_statusbar_location : "bottom",
	theme_advanced_resizing : true,

	// WYSIWYGエディタに適用する CSSファイルを指定する
	content_css : "styles.css",
});
</script>


</head>

<body>

<form method="post" action="wysiwyg.cgi">
  <!-- 以下のテキストエリアが WYSIWYG になる -->
  <textarea name="textbody" cols="100" rows="15"></textarea><br />
  <input type="submit" value="投稿" />
</form>

</body>
</html>

これで、以下のような WYSIWYG エディタが表示されるはずです。

01.JPG
関連するブログ記事
カテゴリー
JavaScript | xhtml/html
タグ
form要素 | JavaScript | textarea要素 | TinyMCE | WYSIWYG | xhtml

コメント(8) | トラックバック(0)

 

perl で XML-RPC API を使ってブログ記事を投稿・編集する

XML-RPC API を使って、perl で各種ブログに記事を投稿したり、記事を編集したりする方法の解説です。

各ブログサービスごとの、エンドポイントの URL や、 blogid 他、必要な情報は、XML-RPC API で投稿できるブログサービスの情報まとめにまとめてあります。

metaWeblog.newPost メソッドを使ったブログ記事の新規投稿

metaWeblog.newPost メソッドを使って、ブログ記事の新規投稿をする perl スクリプトは以下のような感じ。

use XMLRPC::Lite;

#-- 以下四項目はブログサービスによって異なる
$blogid   = 'abe';
$username = 'tatsuya';
$password = 'password';
$endpoint = 'http://www.xxxx.com/xml-rpc.cgi';

$result = XMLRPC::Lite
	-> proxy($endpoint)
	-> call('metaWeblog.newPost', $blogid, $username, $password,
		{
			#-- ブログ記事タイトル
			'title' => XMLRPC::Data->type('string', $entry_title),
			#-- ブログ記事本文
			'description' => XMLRPC::Data->type('string', $entry_body),
			#-- コメントを受け付けるかどうか(1でコメント受付)
			'mt_allow_comments' => 1,
			#-- トラックバックを受け付けるかどうか(1でトラックバック受付)
			'mt_allow_pings' => 1,
			#-- ブログ記事本文の「続き」部分
			'mt_text_more' => XMLRPC::Data->type('string', $entry_more),
			#-- ブログ記事の概要
			'mt_excerpt' => XMLRPC::Data->type('string', $entry_excerpt),
			#-- ブログ記事のキーワード
			'mt_keywords' => XMLRPC::Data->type('string', $entry_keyword),
		},
		1
	)
	-> result;
if(!defined($result)){
	#-- 投稿エラー
}else{
	#-- 投稿成功
	#-- $result にエントリーIDが入るので、保存しておく
}

metaWeblog.editPost メソッドを使ったブログ記事の編集

metaWeblog.editPost メソッドを使って、既存のブログ記事を編集する perl スクリプトは以下のような感じ。
前述の metaWeblog.newPost で取得したエントリーIDを保持している必要があります。

use XMLRPC::Lite;

#-- 投稿時に取得したエントリーID
$postid   = '00001';
#-- 以下三項目はブログサービスによって異なる
$username = 'tatsuya';
$password = 'password';
$endpoint = 'http://www.xxxx.com/xml-rpc.cgi';

$result = XMLRPC::Lite
	-> proxy($endpoint)
	-> call('metaWeblog.editPost', $postid, $username, $password,
		{
			#-- ブログ記事タイトル
			'title' => XMLRPC::Data->type('string', $entry_title),
			#-- ブログ記事本文
			'description' => XMLRPC::Data->type('string', $entry_body),
			#-- コメントを受け付けるかどうか(1でコメント受付)
			'mt_allow_comments' => 1,
			#-- トラックバックを受け付けるかどうか(1でトラックバック受付)
			'mt_allow_pings' => 1,
			#-- ブログ記事本文の「続き」部分
			'mt_text_more' => XMLRPC::Data->type('string', $entry_more),
			#-- ブログ記事の概要
			'mt_excerpt' => XMLRPC::Data->type('string', $entry_excerpt),
			#-- ブログ記事のキーワード
			'mt_keywords' => XMLRPC::Data->type('string', $entry_keyword),
		},
		1
	)
	-> result;
if(!defined($result)){
	#-- 投稿エラー
}else{
	#-- 投稿成功
}
関連するブログ記事
カテゴリー
perl/CGI
タグ
API | perl | xml-rpc | ブログ

コメント(402) | トラックバック(2)

 

XML-RPC API で投稿できるブログサービスの情報まとめ

XML-RPC API で投稿できるブログサービスに関する情報を、ある程度まとめてみました。

以下はmetaWeblog.newPost でブログ記事を投稿する際に必要となる情報の一覧です。

ブログサービス名
エンドポイント blogid username password
Seesaaブログ
http://blog.seesaa.jp/rpc ブログURLのサブドメイン部 登録時のメールアドレス ログイン用パスワード
ココログ
https://app.f.cocolog-nifty.com/t/api 管理画面URLの末尾の「blog_id=xxxxx」部分 @niftyユーザー名 ログイン用パスワード
FC2ブログ
http://blog.fc2.com/xmlrpc.php ブログURLのサブドメイン部 登録時のメールアドレス ログイン用パスワード
gooブログ
http://blog.goo.ne.jp/xmlrpc.php goo ID goo ID ログイン用パスワード
DTIブログ
http://blog.dtiblog.com/xmlrpc.php ログインID ログインID ログイン用パスワード
NetLaputa Blog
http://blog.netlaputa.ne.jp/rpc/mt-xmlrpc.cgi ブログURLのサブドメイン部 登録メールアドレス ログイン用パスワード
さくらのブログ
http://blog.sakura.ne.jp/rpc/ ブログURLのサブドメイン部 さくらのサブドメイン(***.sakura.ne.jp) ログイン用パスワード
関連するブログ記事
カテゴリー
Web制作技術
タグ
API | metaWeblog.newPost | xml-rpc | ブログ

コメント(8) | トラックバック(1)

 

MT4 のバックアップ・復元についてのまとめ

バックアップについて

MT4 の管理画面から行なえるバックアップ処理には、

  • 「ツール」→「エクスポート」から行なえるブログのエクスポート機能
  • 「ツール」→「バックアップ」から行なえるバックアップの作成機能

の二種類があります。

このうち、前者の「エクスポート」機能は、同様に「ツール」→「インポート」でバックアップデータを復元することができるのですが、こちらの機能はブログ記事関連のデータしかバックアップが取れず、テンプレート関連はもちろんのこと、ウェブページすらエクスポートできないので、ほとんど使い物になりません。

一方、後者の「バックアップの作成」機能は、テンプレート関連も含めほぼ全てのデータをバックアップできるので、サーバー移転等でデータを一旦バックアップ取らないといけない場合は、こちらの機能を使うことになります。

バックアップの取り方は、単に「ツール」→「バックアップ」の画面で「バックアップを作成」ボタンをクリックするだけですが、Archive::Zip モジュールが入っているサーバーであれば、バックアップデータを .zip ファイルに圧縮してダウンロードできるので、そちらを選択することをオススメします。

01.JPG

特に「アイテム」に沢山のファイルをアップしているブログ等では、圧縮ファイルを作成しないと、バックアップデータとしてそれらの各種データをひとつずつクリックしてダウンロードする必要が出てきて非常に面倒です。

圧縮しなかった場合、下の画像のようなリンクが一覧で出てきて、それを一つずつダウンロードする必要があるわけです。

02.JPG

一方、Zip圧縮を選択すれば、普通に一括でダウンロードできます。

03.JPG

復元について

さて、バックアップを取ったデータを、MT4 に復元する方法です。

まず、復元先の MT4 のインストールディレクトリに「import」というディレクトリを作成します。
そして、そのディレクトリ内に、先ほどのバックアップデータを全てアップロードして下さい。
Zip圧縮した場合は、解答した中身のファイルをアップロードすること。
圧縮ファイルのままアップロードしても、復元はできません。

アップロードが完了したら、MT4 のシステムメニューから「ツール」→「復元」を開きます。

「バックアップファイル」には何も指定する必要はありません。そのまま「復元」ボタンをクリックしましょう。

04.JPG

しばらく待てば、データの復元が完了し、ほぼ全てのデータが移行できます。

関連するブログ記事
カテゴリー
Movable Type 4
タグ
Movable Type | バックアップ

コメント(12) | トラックバック(0)

 

MT4 で複数ファイル(アイテム)を一括アップロードできる Asset Handler プラグイン

MT4 のファイルアップロード機能は、一回につき1ファイルしかアップロードできないので、地味に非常に面倒ですよね。

というわけで今回は、あらかじめ FTP でアップロードしておいた複数のファイルを一括で MT に「アイテム」として登録できるプラグイン Asset Handler プラグインの紹介です。

このプラグインを入れると、「一覧」→「アイテム」の画面上部に「Transport Assets」というメニューが追加されます。

この「Transport Assets」をクリックすると、以下のようなフォームが表示されます。

01.JPG

このフォームに、予め FTP でアップしておいた複数ファイルを格納しているディレクトリへのパスと、URL を入力します。

すると「入力されたパスはディレクトリだけどいいの?」的なことを聞かれるので、

「Yes, transport all the files in (指定したパス)」というのを選択すれば、そのディレクトリに入っている全てのファイルが、MT内で「アイテム」として扱えるようになるわけです。

関連するブログ記事
カテゴリー
Movable Type 4
タグ
Movable Type | アップロード | プラグイン

コメント(9) | トラックバック(0)

 

perl / PHP / JavaScript 各言語での URL(URI)エンコード・デコード方法まとめ

日本語等の2バイト文字を URL として使用するための、URLエンコード・デコード方法を、perl / PHP /JavaScript の各言語別にまとめてみました。

と言っても、PHP と JavaScript はそれ専用の関数が用意されてるから簡単なんですけどね。

perl で URLエンコード・デコード

perl で URLエンコードするには、以下のようにします。

$word =  "はぴはぴはっぴー♪";
$word =~ s/([^0-9A-Za-z_ ])/'%'.unpack('H2',$1)/ge;
$word =~ s/\s/+/g;

これで「はぴはぴはっぴー♪」という文字列が「%82%cd%82%d2%82%cd%82%d2%82%cd%82%c1%82%d2%81%5b%81%f4」という文字列にエンコードされます。

続いて、perl での URLデコード方法。

$word =  "%82%cd%82%d2%82%cd%82%d2%82%cd%82%c1%82%d2%81%5b%81%f4";
$word =~ s/+/\s/g;
$word =~ s/%([a-fA-F0-9][a-fA-F0-9])/pack("C", hex($1))/ge;

これで「%82%cd%82%d2%82%cd%82%d2%82%cd%82%c1%82%d2%81%5b%81%f4」という文字列が「はぴはぴはっぴー♪」という文字列にデコードされます。

PHP で URLエンコード・デコード

前述の通り、PHP にはURLエンコード・デコード用の関数が用意されているので、非常に簡単です。

#-- URLエンコード
$word = "はぴはぴはっぴー♪";
$encoded = urlencode($word);

#-- URLデコード
$encoded = "%82%cd%82%d2%82%cd%82%d2%82%cd%82%c1%82%d2%81%5b%81%f4";
$word = urldecode($encoded);

JavaScript で URLエンコード・デコード

PHP と同じく、JavaScript にも URLエンコード・デコード用の関数が用意されているので、同じく簡単です。

// URLエンコード
var word = "はぴはぴはっぴー♪";
var encoded = encodeURI(word);

// URLデコード
var encoded = "%82%cd%82%d2%82%cd%82%d2%82%cd%82%c1%82%d2%81%5b%81%f4";
var word = decodeURI(encoded);
関連するブログ記事
カテゴリー
JavaScript | PHP | perl/CGI
タグ
decodeURI | encodeURI | JavaScript | perl | PHP | urldecode | urlencode | 正規表現

コメント(1) | トラックバック(0)

 

2009年11月の読了本まとめ

2009年12月 1日 23:59 2009年11月の読了本まとめ
スペース
スペース
加納朋子著。
数年ぶりの再読。
今までの駒子シリーズは連作短編形式だったけど、本作は中編二作の構成。
『スペース』の延々と手紙が続くくだりはさすがにちょっと退屈だったけど、最後まで読めばその構成に必然性があったのかなと思う。
駒子と瀬尾さんは、今回はどちらかというと脇役的な立ち位置だけど「他の人物の視点から見た駒子の人物像」や「瀬尾さんの過去」など、シリーズを読んできた人にはにやりとできる要素も満載。
特に、外から見た駒子の天然不思議ちゃんっぷりには、見る人によってその人となりは大きく変わるんだなあ、と色々と考えさせられた。
11月1日読了。
キーボード配列QWERTYの謎
キーボード配列QWERTYの謎
安岡孝一、安岡素子著。
タイプライターが世に生まれてから現在のコンピュータに至るまでの、キーボード関連業界の歴史をまとめた本。
結局「何故QWERTY配列が普及したのか」はよくわかったが「そもそも何故QWERTY配列が生み出されたか」は曖昧なままだった。
業界の歴史を描いた読み物としては、特許やトラストを巡るやりとりや、メーカーをバックにつけたタイピング合戦のパフォーマンスなど、非常に興味深く読めた。
ただ、全然人名や社名が頭に入って来なくて、把握するのに苦労した。
あとおまけ程度でも日本語のかな配列の由来にも言及して欲しかった。
11月4日読了。
犯人に告ぐ
犯人に告ぐ
雫井脩介著。
ミステリーではなく、一人の刑事の成長物語として読んだ。
先に映画を見ていたけど、珍しく原作より先に映像化を見ていて良かったと思えた。
一つ目の誘拐事件捜査の失敗において晒した醜態や失ったものを、二つ目の誘拐事件捜査の上で取り戻していく、という構成は、非常にわかりやすくて良かった。
植草のどうしようもない無能っぷりに苛々させられるのは、まんまと作者の思惑にはまっちゃってるんだろうな。
かなりご都合主義的ではあるものの、巻島が色んなことに落とし前をつける物語として綺麗にまとまってたと思う。
11月7日読了。
卒業
卒業
東野圭吾著。
うーん、変な学生達に全く感情移入できなくて、ストーリーとしての面白さは感じられなかった。
トリックもわざわざ図解までつけて解説してくれてるんだけど、意外感がなくて微妙。
築き上げた友情の崩壊、というテーマも、最初からあんまり友情が感じられなくて実感が湧かなかった。
期待しすぎたかな。
11月8日読了。
ニフルハイムのユリ 林友彦著。
数年ぶりに何度目かの再読。
和製ゲームブックの傑作。『ネバーランドのリンゴ』の続編。
相変わらずサドンデスの多さと「三人のティルト」というバランス調整は見事。
フィールド上をくまなく歩かないと解けない様々な謎の豊富さも健在。
ただ、こちら側の戦力がどんどんインフレしてしまって後半の戦闘に全く緊張感がないのが難点か。
独特の世界観と、優しい文体が醸し出すメルヘンな雰囲気は大好き。
続編への伏線を張りまくってるのにこれで実質シリーズ終了なのが寂しいところ。
11月16日読了。
ささらさや
ささらさや
加納朋子著。
数年ぶりの再読。
加納さんお得意の日常の謎系連作短編ミステリ。
ではあるけど、ミステリ要素はおまけみたいなもんで、主人公の「引越し先の町の人々との出会いを通しての成長物語」がメインかな。
初読時は主人公のサヤの頼りなさにイライラしてあんまり良い印象がなかった作品だったけど、自分が結婚してから読むと凄く印象が変わった。
多分子供ができたらさらに変わるんだろうなぁ。
三婆初勢揃いの『空っぽの箱』が好き。というか三婆が好き(笑)。
11月16日読了。
アリはなぜ一列に歩くか 山岡亮平著。
アリをはじめとする社会性昆虫を中心に、フェロモン等の化学物質でコミュニケーションを取る様々な生物についての本。
各章毎に別の生物の生態についてが書かれているような感じで、全体的なまとまりには欠けたけど、どの章も読んでいて非常に興味深かった。
化学的な観点からの生物へのアプローチ中心というタイプの本は今まであまり読んだことがなかったので新鮮だった。
11月20日読了。
てるてるあした
てるてるあした
加納朋子著。
不覚にも泣いた。
今まで読んだ加納さんの作品の中でも一、二を争う名作なんじゃないだろうか。
主人公・照代の年齢相応の子供っぽさは、最初はちょっとイラっとさせられるけど、この物語の中でこの子は成長していくんだろうなということがすぐに見て取れて、後は三婆やさや達と同じように照代の成長を見守る視点で楽しめた。
『ささらさや』で登場した魅力溢れる人物達がまた登場するのも嬉しかったし、ちょっとひやっとするホラーっぽい要素もスパイスが効いてて良かった。
照代を取り囲む人達の温かさにくらくらきた。
11月22日読了。
ニッポンの恐竜
ニッポンの恐竜
笹沢教一著。
恐竜の生態とかの考察を解説した本は色々読んだけど、恐竜の化石発掘や論文発表に携わる人達に関する歴史というのは全然読んだことがなかったので、非常に興味深かった。
しかも海外ではなく日本における発掘の話ということで、親近感も沸いて集中して読めた。
「研究」と「町おこし」との板ばさみ、というなかなかに解決の難しそうな問題が印象的。
近いうちに兵庫と福井の博物館には行きたい。
11月23日読了。
ありとあらゆるアリの話 久保田政雄著。
全体的に『蟻の自然誌』の内容をより一般向けに薄めた本、という印象。
復習に良かった。
あと、著者の調査や研究における体験談も結構豊富に記されているので、読んでて楽しかった。
最後の章の『アリをペットとして飼育する』を読んだら、女王含む巣丸ごと蟻を飼いたくなってしまってちょっと困った(笑)。
11月26日読了。
ある閉ざされた雪の山荘で
ある閉ざされた雪の山荘で
東野圭吾著。
メタミステリ的な作品はかなり好物なので、楽しんで読めた。
叙述トリックと設定を必然的な形で組み合わせた技量はさすがお見事!という感じ。
ただ、設定上仕方ないとは言え、登場人物それぞれの内面描写が一人を除いて皆無なので、各人物の区別が中盤までつかなくて感情移入もできず、困った。
とは言え非常に読みやすく、引き込まれてあっという間に読みきれた。
こういう作品は騙されて楽しんだもん勝ちだよね。
11月27日読了。
検屍官
検屍官
パトリシア・コーンウェル著。
ずば抜けて「ここが凄い!」っていうところはあんまりかったけど、非常に安定感のあるミステリで、ある意味安心して読めた。
情景描写が結構緻密で、洋画や海外ドラマのようなビジュアルが目に浮かぶようだった。
あと主人公ケイが政治的に追い詰められていく際の心情描写は巧みだったなぁ。
SQL云々の部分にリアリティを感じなかったのは20年近い時代差なのかな。
訳者後書きの足利事件への言及が何とも印象的......。
11月29日読了。
いま恐竜が生きていたら
いま恐竜が生きていたら
ドゥーガル・ディクソン著。
『アフターマン』をはじめ、ドゥーガル・ディクソンの一連の本は夢があって良いですね。
先日読んだ『恐竜の飼いかた教えます』と非常に似たコンセプトでどちらも比較的子供向けの内容だけど、こちらの方が読みやすさに関しては上かな?
CGとの合成写真は見てて非常にワクワクして良いです。
自分が子供の頃に読んでたら、きっと忘れられない大好きな一冊になってただろうな。
自分に子供ができたら読ませてみたい。
11月30日読了。

2009年11月の読了本は、13冊でした。
現時点で2009年に読んだ本は合計98冊。何とか目標の年間100冊は達成できそうです。

関連するブログ記事
カテゴリー
読書
タグ
ありとあらゆるアリの話 | ある閉ざされた雪の山荘で | いま恐竜が生きていたら | ささらさや | てるてるあした | アリはなぜ一列に歩くか | キーボード配列QWERTYの謎 | スペース | ドゥーガル・ディクソン | ニッポンの恐竜 | ニフルハイムのユリ | パトリシア・コーンウェル | 久保田政雄 | 加納朋子 | 卒業 | 安岡孝一 | 安岡素子 | 山岡亮平 | 東野圭吾 | 林友彦 | 検屍官 | 犯人に告ぐ | 笹沢教一 | 雫井脩介

コメント(14) | トラックバック(0)

 

このブログについて

阿部辰也

Webコンサルタントやシステムエンジニア、執筆業などをやっている、グッドホープ代表・阿部辰也のブログです。
Web技術系のTipsから仕事の話、趣味の話まで色々と。
人生は所詮生まれてから死ぬまでの壮大な暇つぶし。
だったら有意義に暇をつぶして生きましょー。

阿部辰也へのお仕事のご依頼・問合せはこちらからどうぞ。

Twitter: @t_abe
読書メーター: ID:Tatsuya

このブログのサイトマップ
このブログのはてなブックマーク数

Feed/RSS購読

タグクラウド

最近のトラックバック

阿部辰也の著書

77のキーワードで知る インターネットで稼ぐ 図解 ブログ・メルマガ・Webサイト構築の基本

77のキーワードで知る インターネットで稼ぐ 図解 ブログ・メルマガ・Webサイト構築の基本

頑張って書いたのに、出版後すぐに出版社が倒産して印税も貰えずじまいで俺涙目(笑)。

Powered by Movable Type 5.02

スポンサード リンク

はてなブックマーク



あわせて読みたい

t-abeの今読んでる本

t-abeの最近読んだ本

t-abeの今やってるゲーム

t-abeの最近やったゲーム