「THE CIRCLE」 - B'z
さて、今回は旧ブログから、B'z のアルバム『THE CIRCLE』の感想文を引っ張ってきました。
2年半前の、発売直後くらいに書いた感想ですが、今でもこのアルバムは、ここ数年の B'z のアルバムの中でも屈指の名盤なんじゃないかな~、と思ってます。
『X』『パルス』『Sanctuary』が大好き。
というわけで、B'zのニューアルバム「THE CIRCLE」の感想です。
今回のアルバム、特に序盤の曲が凄くアジア系というかインド系な感じのアレンジに仕上がっていて、非常に好みでした。
今までのB'zにはあまりない感じかな? 「さまよえる蒼い弾丸」とかもそんな感じでしたが、今回のはもっと深い感じ。
公式サイトによると、
ソロからB'zとして、バンドとして再生していく "輪廻=CIRCLE" を感じたことから付けられたのが、今回のALBUMタイトルである "THE CIRCLE"
ということだそうで、"輪廻"という仏教的なキーワードから、こういう民族音楽っぽいアレンジになった感じでしょうか。逆かも知れませんが。
そういえば、海外の有名なロックバンドとかでも、急にインド風のアレンジに目覚め始めるバンドって多いよなぁとか思いながら聴いてました。
- THE CIRCLE
初っ端からとことんインド系のアレンジです。というか、最初の曲がこれだからアルバム全体としての印象がそういう雰囲気に捉えられるのかもですね。当たり前のことだけど、やっぱアルバムの最初の曲というのは、作品としてのアルバム全体に対する影響力が非常に高い。
アコギとパーカッションの醸し出す民族音楽っぽい雰囲気がたまりません。この曲大好き。
歌詞も「輪廻=CIRCLE」を真っ向から表現している感じでしょうか。
ちょっと前に出た稲葉氏のソロアルバム「Peace Of Mind」の1曲目「おかえり」と、曲全体としての印象が似ている気がする。
曲調とかメロディは「おかえり」の方は断然爽やかで、それほど似てないんですけど、何となく印象が。 - X
タイトルで某ビジュアル系バンドの先駆けを想像したのは私だけではないと思いますが(笑)、この曲も序盤は非常に民族系。
というか、Aメロは意図的に1曲目の「THE CIRCLE」とほとんど同じにしているみたいですね。アレンジもバックのアコギとかはほとんど一緒ですし。
そこからBメロに移って曲調はハードになるものの、サビ前のメロディとかは凄まじくインドっぽい。 この妖しさはたまらないですね。
で、サビに入ると突然「LOVE PHANTOM」系の松本氏お得意のかっこいいメロディに。このギャップがまた良い感じで。
サビのラストの「一寸先はX!」の後、また突然アコギメインの民族音楽風アレンジに戻るとことか、動→静のギャップと相まって、最高です。
アルバムのテーマとして「輪廻」というキーワードを持ってきつつ、歌詞の中で「来世ははない 今だけが どこまでも続く」とか言ってるところがらしくて良いなぁ。 - パルス
前の曲のタイトルではないですが、泥臭い「X JAPAN」という感じでしょうか(笑)。
イントロなんか、X JAPANの名盤「DAHLIA」の「Rusty Nail」そっくりですし、テンポの速さやそれに付随するドラムのリズムとかもX JAPANっぽい。
「B'zもこういう曲やるのか~。この曲かっこいいな~」と思っていたら、いきなりサビでイメージが変わってB'zらしい泥臭いメロディとアレンジに。
サビもこのまま耽美っぽいメロディとアレンジでいって欲しかった反面、ちょっとほっとしたというのも正直な感想。
ですが、感想のギターソロはX JAPANっぽ過ぎ。正直、初めて聴いた時かなり笑いました。 - 愛のバクダン
ここまでの3曲から一転して突然超爽やかな超ポップな曲。
この曲は大好きなんですが、アルバム全体として見た時ちょっとこの曲は浮いてる気もします。
この曲自体に関しては愛のバクダンの感想文参照。 - Fly The Flag
ううーん、この曲はどう評していいのかよくわからない……。
メロディをパーツ毎に分解して判断すれば、Bメロとかかなり好きなんですが、曲全体として見るとちょっと微妙。
特に盛り上がりに欠けるサビがどうもなぁ、という感じ。個人的には今回のアルバムで一番印象の薄い曲でした。 - アクアブルー
持論として「サビで始まる曲はそれ以外の曲に対して1.5倍くらい(当社比)得をしている」というのがあります。
ベタな構成なのはもちろんですが、やっぱりサビ始まりの曲というのは聴く側に訴えるものが凄く強いのですよね。
で、この曲はサビ始まりです。正確には裏サビ?(そんな呼び方があるのかどうか知りませんが) やっぱ初めて聴いた時のインパクトが強いのですよね。
全体としては爽やか系ロックチューンという感じでしょうか。普通に聴き易い良い曲だと思います。
ギターソロ前の「点滅する真実のブルー」の部分のドラムが大好き。 - 睡蓮
松本氏お得意パターンその2。和風なメロディ&アレンジのバラード。大好きです。
名曲「RING」をおとなし目にした感じでしょうか。
Aメロの稲葉氏のファルセットとか良い感じですねぇ。切ない感じのサビのメロディも良いです。 - Sanctuary
ミドルテンポのロック系ナンバー。今回のアルバム中でイチオシの超名曲です。かっこよすぎ。
重なるような感じで怒濤のように押し寄せる感じのサビのメロディが凄まじいです。
そしてサビのラスト「あーいうぃーるびーぜーぁ!」の部分。たまりせん。
アウトロのギターもかっこいいなぁ……。どこかで「アウトロが盛り上がるタイプのB'zの曲は名曲揃い」とかいうコメントを見たけど、正にその通りだと思う。 - Fever
先行シングル「愛のバクダン」の収録曲。こちらは「愛のバクダン」とは違ってこのアルバムに入ってても違和感ないなぁ。
相変わらず何度聴いてもかっこいい曲です。そして詞がエロい。
この曲の感想は愛のバクダンの感想文の方に書いてます。 - 白い火花
ノリノリな感じのロック系の曲。かなり良い曲なんですが、名曲揃いのこのアルバムの中ではそれほど目立たないのがある意味もったいない?
Bメロのギターパッキングがかっこいいなぁ。あと、間奏のスラップベース(?)のソロが好き。
曲全体として、昔のB'zっぽいイメージ。 - イカロス
実験的な曲というかなんというか、アルバム収録曲ならではという感じでしょうか。妙な構成です。
序盤は「SURVIVE」の「泣いて 泣いて 泣きやんだら」みたいな三連のゆったりしたバラード調の曲なのに、サビに入った途端、曲のテンポ自体が変わってアップテンポの跳ね系に。面白い曲ですね。
ライブとかではサビで凄く盛り上がりそう。
「大きな決断をしたつもりが 朝になったらまた忘れてるし」という詞にドキっとした(笑)。 - BLACK AND WHITE
この曲も大好き。
サビはほとんど「TMG I」の「RED, WHITE AND BULLET BLUES」とそっくり。タイトルも(笑)。
お互いサビの部分に関してはどっちの曲をバックにして歌っても違和感ないんじゃないだろうか(笑)。
こういうハードなブルース系の曲は個人的にツボです。
が、それだけじゃなくAメロのアジアン系メロディと、何となく人を小馬鹿にしたようなアレンジが、TMGではなくてB'zの曲だなぁという感じ。
歌詞もメッセージ性が強くて好みです。 - Brighter Day
全英詞って「Real Thing Shakes」以来約十年振りじゃなかろうか、と思ったけどよく考えたら「DEVIL」(2002 FIFA World Cup Official Album)がありましたね。
アルバムのラストに相応しい、爽やかな曲調のミドルテンポの曲です。
王道というか、もろにベタベタですがやっぱこういう曲は聴いてて心地良いですね。歌詞カードには日本語訳もついてるけど、この曲は英語にして正解だったんじゃないかなぁと思います。曲調と英語ならではの雰囲気が綺麗にマッチしてる印象。
間奏の「FRIENDS II」っぽいギターソロも良い感じ。
とりあえず、全体として非常に完成度の高いアルバムだと思います。
今後のB'zにますます期待。
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