技術資料

PHP 8.2対応で発生するCodeIgniter3の警告への対処方法

作成日:2025.01.30

PHP 8.2では動的プロパティの利用が非推奨となり、CodeIgniter3環境で警告が出る問題が発生します。本記事では、その警告を抑制するための一時的な方法を解説しています。

PHP8.2以上 で CodeIgniter3.x系のシステムを動かすと、以下のような警告が沢山出ます。

Message: Creation of dynamic property CI_Loader::$session is deprecated

これは、PHP8.2以上でクラスに明示的に宣言されていないプロパティを動的に追加することが非推奨となったために発生する警告です。

根本的な解決策としては、CodeIgniterを4系にバージョンアップすることですが、CodeIgniter3系と4系で結構構造が違うので、すぐにバージョンアップできない場合などの応急処置的な対策をいくつか紹介します。

とりあえず警告の出力だけ制御する

index.php に以下のコードを追加することで、とりあえず警告の出力を抑えられます。

if (version_compare(PHP_VERSION, '8.2.0', '>=')) {
    error_reporting(~E_DEPRECATED & ~E_USER_DEPRECATED);
    ini_set('display_errors', 1);
}

これはあくまで応急処置的な対処なので、早々に根本的な対処をしたほうが良いでしょう。

#[\AllowDynamicProperties] の利用

#[\AllowDynamicProperties]属性を使用すると、クラスに動的なプロパティを許可できます。詳しくはPHPのマニュアルを参照。

とは言え、修正箇所が複数に渡ると思うので、そこまでやるならバージョンアップを検討した方が良いかもしれませんね。

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