技術資料

メール受信をトリガーにしたPHPスクリプトの作成と基本的な処理方法

作成日:2009.04.03

PHP

PHPを用いて、メール受信をトリガーに自動処理を行うスクリプトの作成手順を解説します。PEARのMail_mimeDecodeパッケージを活用し、メールの解析と必要なデータの抽出を行う方法をご紹介します。

error この記事は最終更新日から15年以上が経過しています。

以前、メール受信時に perl スクリプトを起動して自動処理させる方法という記事を書きましたが、それのPHP版です。

上記のエントリでも書いていますが、メール受信時に何らかの処理を行なうプログラムを作る場合、

  1. 特定のメールアカウントにメールが届いた際に、何らかのプログラムが起動するように設定する
  2. そのプログラムを書く

という2つのステップが必要ですが、そのうち1番目のステップに関しては、perl だろうが PHP だろうが、全く関係ありません。
なので、1ステップ目のメールサーバー側の設定に関しては、メール受信時に perl スクリプトを起動して自動処理させる方法を参照してください。

メールを処理する PHP スクリプトの書き方

PHP というと、Webアプリケーションに特化した言語、というイメージがありますが、もちろん perl と同じように、シェル的な使い方もできます。

メールを受け取った PHP スクリプトで、標準入力の内容を読めば、メール受信時の処理を行なえます。

ちなみに PHP の場合、PEAR の Mail_Mime というパッケージを使うと、メール受信時の処理が非常に簡単になります。

PEAR については、さくらのレンタルサーバーに PEAR をインストールするも参考にどうぞ。

#-- PEAR の Mail/mimeDecode.php を読み込む
require_once 'Mail/mimeDecode.php';

#-- メールデータ取得
$params['include_bodies'] = true; 
$params['decode_bodies']  = true; 
$params['decode_headers'] = true; 
$params['input'] = file_get_contents("php://stdin"); // 標準入力
$params['crlf'] = "\r\n"; 
$mail_data = Mail_mimeDecode::decode($params); 

#-- From フィールドの取得
$FromAddress = $mail_data->headers['from']; 

#-- To フィールドの取得
$ToAddress = $mail_data->headers['to']; 

#-- Subject フィールドの取得
$Subject = $mail_data->headers['subject'];
$Subject = mb_convert_encoding($Subject,"UTF-8","JIS");

#-- 本文の取得
$MailBody = $mail_data->body;
$MailBody = mb_convert_encoding($MailBody,"UTF-8","JIS");

後は、取得したデータを元に、色々処理すれば良いです。

なお、添付ファイルつきのメールの場合、本文を上記の方法で取得できないと思います。あくまでテキストメールの場合の例ですので悪しからず。

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