PHPによるCSRF対策入門:トークン生成から認証までの流れを解説
作成日:2024.11.19
フォーム送信時のセキュリティを高めるためには、CSRF対策が欠かせません。本記事では、PHPでのトークン生成から認証チェックまで、実装手順を具体的に解説します。
CSRF対策として、トークンを生成してフォームに埋め込む手順のメモ。
送信フォーム側のスクリプト
以下のような感じで、ランダムなトークンを生成し、セッションとしてユーザーのブラウザに保存すると共に、フォームに hidden で埋め込みます。
<?php
// トークン生成関数
function generateCsrfToken(){
return bin2hex(random_bytes(32));
}
// トークンをセッションに保存
session_start();
$csrfToken = generateCsrfToken();
$_SESSION['csrf_token'] = $csrfToken;
?>
<!-- フォームの出力 -->
<form method="POST" action="form.php">
<input type="hidden" name="csrf_token" value="<?php echo htmlspecialchars($csrfToken); ?>">
<!-- 以下略 -->
</form>
受信側のスクリプト
受信側では、フォームから送られたトークンと、セッションに保存されたトークンが一致するかをチェック。
// トークン認証チェック
session_start();
if(!isset($_POST['csrf_token']) || !isset($_SESSION['csrf_token']) || !hash_equals($_POST['csrf_token'], $_SESSION['csrf_token'])){
// エラー処理
die('CSRFトークン認証エラー');
}
// 認証後、新たなトークンを生成
$csrfToken = generateCsrfToken();
$_SESSION['csrf_token'] = $csrfToken;
上記の例のように、リクエストごとにトークンを再生成した方がセキュリティは向上します。
が、複数タブで操作されることが多いWebアプリケーションや、Ajax的なデータのやり取りの多いWebアプリケーションだと、リクエストごとに再生成すると頻繁にトークンの認証に失敗してしまうことになりがちです。
折衷案として、トークンに有効期限を設定して管理する、という方法もありますね。
// トークンをセッションに保存
session_start();
$csrfToken = generateCsrfToken();
$_SESSION['csrf_token'] = $csrfToken;
$_SESSION['csrf_token_expire'] = time() + 60 * 60; // 60分有効
// トークンの認証チェック
session_start();
if(!isset($_POST['csrf_token']) || !isset($_SESSION['csrf_token']) || !hash_equals($_POST['csrf_token'], $_SESSION['csrf_token'])){
// エラー処理
die('CSRFトークン認証エラー');
}
// 有効期限のチェック
if(!isset($_SESSION['csrf_token_expire']) || time() > $_SESSION['csrf_token_expire']){
// エラー処理
die('CSRFトークン有効期限切れ');
}
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