技術資料

PHPで送信するメールの文字化けを防ぐ方法—mb_send_mailの活用法

作成日:2007.10.10

PHP

PHPのmb_send_mail関数を使ったメール送信方法を解説します。特に、文字化けを防ぐために必要な文字コード設定について詳しく説明し、簡単にメール送信ができる手順を紹介します。文字化けを防ぐための事前処理や、スクリプト内でのデフォルト設定変更方法についても紹介。

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PHPというのは非常に便利なスクリプト言語で、perlなんかと比べても非常にコーディングか楽チンです。

例えば、sendmailを利用してサーバーからメールを送信する、なんて処理も、perlだったら大体以下のような処理するコードを順番に書いてやる必要があります。

  1. メールヘッダを文字列として定義する
  2. メール本文を文字列して定義する
  3. メールヘッダとメール本文の文字コードをJISに変換する
  4. sendmailのパイプを開く
  5. sendmailに文字コード変換したメールヘッダとメール本文を渡す

でも、PHPならこれらの処理をmb_send_mailという関数ひとつでやっちゃえるわけです。
(勿論、perlでも何らかのライブラリなりモジュールを使えば関数一つでやっちゃえますが)

具体的には、以下のような感じですね。

// 件名
$subject = '主人じゃ…満足できなくて!!';
// 本文
$mailbody = 'おいしそうな人妻がイッパイで攻略の価値大';
// メール送信
mb_send_mail("test@abe-tatsuya.com",$subject,$mailbody);

「test@abe-tatsuya.com」の部分が宛先メールアドレス。
「$subject」の部分が件名。
「$mailbody」の部分が本文。
ちなみに、件名と本文は、ちょうど今届いたSPAMメールをそのままコピーしました(笑)。

まあとにかく、こんな感じで非常にシンプルで簡単な関数があるわけなんですが、意外とこの関数を使ってメールを送信した際に、文字化けするケースが多いです。

原因は、PHPのスクリプトを書いている文字コードと、そのPHPスクリプトを動作させるサーバーのデフォルトの文字コード設定の相違にあることがほとんどだと思います。

解決方法としては、

  1. 件名や本文等の文字コードを事前に変換しておいてから、mb_send_mail関数を使う
  2. PHPスクリプト内のデフォルトの文字コード設定を変える

というあたりが手っ取り早いでしょうか。
サーバーの設定を変えることが可能で、変えても他のWebアプリケーションなどに影響がないのであれば、そちらを変えちゃう方が手っ取り早いかもしれませんが……。

とりあえず、1番目の「件名や本文等の文字コードを事前に変換しておいてから、mb_send_mail関数を使う」場合は、以下のような感じになります。

// 件名
$subject = '初めて浮気しました・・・';
// 本文
$mailbody = '話題の新サイト、こっそり教えちゃいます!!';

// 件名をJISに変換
$subject = mb_convert_encoding($subject,"JIS");
// 本文をJISに変換
$mailbody = mb_convert_encoding($mailbody,"JIS");

// メール送信
mb_send_mail("test@abe-tatsuya.com",$subject,$mailbody);

ちなみに、件名と本文は今届いたSPAMを(ry

そして二番目、「PHPスクリプト内のデフォルトの文字コード設定を変える」の方。
こっちの方が楽だし、スクリプトも短くて済みます。

// カレントの言語を日本語に設定する
mb_language("ja");
// 内部文字エンコードを設定する
mb_internal_encoding("UTF-8");

// 件名
$subject = '週末とか逢えませんか?';
// 本文
$mailbody = 'これ見て貰えれば1時間だけでも時間作ってもらえますか?';

// メール送信
mb_send_mail("test@abe-tatsuya.com",$subject,$mailbody);

ちなみに、件名と本文は(ry

「mb_internal_encoding("UTF-8");」の部分は、UTF-8で書いたPHPスクリプトの場合です。

eucで書いたPHPスクリプトなら、下記のようになります。

mb_internal_encoding("EUC-JP");

で、SHIFT_JISで書いたPHPスクリプトなら、下記のようになります。

mb_internal_encoding("SJIS");

mb_internal_encoding関数は、場合にもよりますが、mb_send_mail関数を使う直前に毎回入れるよりも、スクリプトの最初の方で事前に使って、あらかじめ設定しておいた方が、後々のメンテとかが楽になりますね。

この記事を書いた人

※上が私です。

奈良市を拠点に、25年以上の経験を持つフリーランスWebエンジニア、阿部辰也です。

これまで、ECサイトのバックエンド開発や業務効率化システム、公共施設の予約システムなど、多彩なプロジェクトを手がけ、企業様や制作会社様のパートナーとして信頼を築いてまいりました。

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