httpd.conf にホストを登録する設定方法

2010年4月 3日 22:54 httpd.conf にホストを登録する設定方法

httpd.conf にホスト名を登録して、Apache で指定のホスト名でアクセスできるように設定する方法の解説です。

httpd.conf に下記のように追記することで、設定可能です。

<Host www.abe-tatsuya.com>
ServerName www.abe-tatsuya.com
DocumentRoot /home/tatsuya/abe-tatsuya.com/public_html
</Host>

「ServerName」には設定したいホスト名を、「DocumentRoot」にはそのホスト名でアクセスできるようにしたいディレクトリのパスを指定します。

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さくらのレンタルサーバーで PHP を .html 等の拡張子で実行させる方法

先日.htaccess で .html 等の拡張子で PHP を実行させる方法という記事を書きましたが、さくらのレンタルサーバーでは、PHP が CGI として動いているため、上記記事の設定では、.html 等の拡張子で PHP を実行することができません。

なので、今回はさくらのレンタルサーバーに絞った、設定方法の解説です。

php-cgi をドキュメントルートにコピーする

SSH でサーバーにログインし、php-cgi というバイナリファイルを、自分のドキュメントルートにコピーします。

cp /usr/local/php/default/bin/php-cgi ~/www/php.cgi

コピーする際に、ファイル名を php.cgi のように拡張子を .cgi にしておくのがポイント。

ついでに、コピーした php.cgi のパーミッションも変えておきましょう。

chmod 0705 php.cgi

.htaccess の編集

さて、続いて .htaccess を編集します。

以下の二行を追加。

Action myphp-script	/php.cgi
AddHandler myphp-script	.php .html

これで .html でも PHP が動くようになります。

ただし、この方法だと、PHP の CGI版バイナリファイルを直接ドキュメントルートに持ってきて、それを実行するようになってますので、レンタルサーバー側の PHP がバージョンアップされても、コピーした PHP は古いままです。
なので、バージョンアップ情報等は自分でチェックして、そのたびにコピーし直す必要があるでしょう。

あるいは、コピーせずにシンボリックリンクを作ってもいけるのかな?
これは試していないので、ちょっと不明です。

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さくらのレンタルサーバでメール受信時にスクリプトを起動させる方法

以前、メール受信時に perl スクリプトを起動して自動処理させる方法とかメール受信時に PHP スクリプトを起動して自動処理させる方法なんかを書きましたが、今回は、具体的に特定のレンタルサーバー(さくらのレンタルサーバ)で、メール受信時にスクリプトを起動させる方法を書いてみようと思います。

自分のアカウントのメールアドレスを確認する

さくらのレンタルサーバのサービスで、普通にメールアカウントを追加しても、メールサーバーとWebサーバーが分かれているため、そのままではメール受信時にWebサーバー上のスクリプトを起動させることができません。

しかし、さくらのレンタルサーバでは、申込時には通知されませんが、Webサーバーアカウントに対して、ひとつメールアドレスが発行されています。
このアドレスを使用して、受信時にスクリプトを起動させることができます。

というわけで、そのWebサーバーアカウントに割り当てられた、自分のメールアドレスがどんなアドレスなのか確認する方法を説明します。

まず、コントロールパネルにログインします。
「サーバ情報の表示」⇒「サーバに関する情報」と進むと、以下のような画面が表示されるかと思います。

さくらのサーバ・コントロールパネル1

一部画像を修正してありますが、こんな感じの画面が表示されます。

今回必要となる情報は「ホスト名」の部分です。
「www.****sakura.ne.jp」(****は数字)と表示されているかと思います。

これが本来の Webサーバーのホスト名になります。
このホスト名の前に、自分のサーバーアカウント名(FTP や SSH でログインする際に使用するユーザー名)と @(アットマーク)をつけたものが、あなたの Webサーバーのメールアカウントになります。

例えば、Webサーバーのホスト名が「www.9999sakura.ne.jp」で、サーバーアカウント名が「abetatsuya」なら、メールアドレスは「abetatsuya@www.9999sakura.ne.jp」になります。

 

Webサーバーのメールアドレスに転送するためのメールアカウントの作成

上記で確認したメールアドレスを、直接スクリプト同様のメールアドレスとしてもいいのですが、Web上に公開しているサービスで、メールから起動するスクリプトを使うような場合は、このアドレスを公開するのはあまりお勧めできません。

別にスクリプト起動専用のメールアドレスを作成して、そのアドレスから、上記の Webサーバーのメールアドレスに転送するようにしておくのが無難かと思います。

というわけで、再びさくらのレンタルサーバのコントロールパネルに入り、「メールアドレスの管理」から一つメールアカウントを作成し、そのアカウントから「xxxxx@www.****sakura.ne.jp」に転送するように設定しておきましょう。

スクリプトのパーミッションの変更

実際にメール受信時に起動されるスクリプトのパーミッションを変更しておきましょう。

オーナーに実行権限が必要なので、「700」とか「755」とかにしとけば良いかと。

.forward の設定

SSH でログインし、vi 等で ~/.forward を以下のように編集します。

| /home/userame/dirname/scriptname

「|」(縦棒)を書いて、半角スペースを入れて、起動するスクリプトをフルパスで書けばOKです。

以上で設定は完了です。
コントロールパネルで作成したメールアドレス宛にメールを送れば、用意したスクリプトが起動されるはずです。

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さくらのレンタルサーバーに PEAR をインストールする

PEAR とはPHP Extension and Application Repository の略で、PHP のライブラリが色々入っているパッケージ群です。

さくらのレンタルサーバーには、一応 PEAR は入ってるみたいですが、用意されているパッケージが少ないので、もともと用意されているライブラリ以外のものを使いたい場合は、自分のサーバー領域にローカルコピーをインストールする必要があります。

というわけで、さくらのレンタルサーバーに PEAR をインストールする手順のメモです。

1. SSH でサーバーにログインする

SSH でサーバーにログインします。

2. 設定ファイルの作成

以下のコマンドで、PEAR のローカル設定ファイルを作成。

pear config-create /home/user/pear .pearrc

user」の部分はもちろん自分のユーザー名にすること。

3. .cshrc にパスを追加する

vi か何かで .cshrc を開き、「set path」の行に、以下を追加する。

~/pear/bin

4. PEAR のインストール

以下のコマンドで、ホームディレクトリに「pear」というディレクトリが作られ、パッケージが保存できるようになります。

pear install -o PEAR

5. 追加したいパッケージのインストール

続いて、自分が使いたいパッケージをインストールします。

例えば、Mail_Mime が使いたければ、

pear install Mail_Mime

とやればOK。

6. パッケージのリストを確認

以下のコマンドで、インストールされている PEAR パッケージのリストが確認できます。

pear list

これで、先ほどインストールしたパッケージ(前述の例では Mail_Mime)が一覧に表示されていれば、完了です。

7. 実際に PHP スクリプト内で PEAR を使うとき

普通なら、

require_once ("Mail/mimeDecode.php");

みたいな感じで、使用するパッケージを指定しますが、そのままだとパスが通っていないので、 include_path に「/home/user/pear/php」を追加するか(未確認)、以下のようにフルパスでパッケージを指定すればOKです。

require_once ("/home/user/pear/php/Mail/mimeDecode.php");

参考: Manual :: 共有ホストでの PEAR のローカルコピーのインストール

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良いレンタルサーバー業者とは、どんなのだろう?

さて。唐突にまた、このabe-tatsuya.comドメインで、一からブログを始めることにしました。

タイミング的に月初めでキリがいいとか、いつまでもこのドメインにつまらない駄文ブログを放置しておくのが気持ち悪いとか、ちょうど今日はなんかやる気満々な雰囲気だったとか、理由を挙げればキリがないんですが、最大の理由は「プライベートでブログを書いてたレンタルサーバーと、仕事で使っていたレンタルサーバーから同じ日(7/31)に出て行かないといけなくなった」から。

正直びっくりしましたよ。ええ。
まさか同日に長年愛用していたレンタルサーバー二社から、共に撤退しないといけなくなるとは……。

あ、別に悪さしたわけじゃないですよ。二社共に事情は別ですが、まあとにかく出て行かないといけなくなった、と。
で、それならいい機会だから今までドメインだけ取ってほとんど放置していたここを存分に有効活用しようかな、と。

そういうわけで今日はサーバー移転作業に数時間を費やしていたんですが(こういう時、MTみたいなCMSでサイトを構築しているとやっぱり凄まじく移行が楽だ)、そんな地道な単純作業をしながら、漠然と「今まで、趣味に仕事にとかなり色んなレンタルサーバーを使ってきたなぁ」なんてことを考えていました。

昔を振り返ってみると、2007年8月現在のレンタルサーバーの安さと機能の豊富さは異常ですね。
独立前の勤めていた頃なんかは、必死でWeb上を調べまわって「perl5が使えてPostgreSQLが使えてSSHが使えてマルチドメインに対応していてメールアカウントも沢山作れるレンタルサーバーはどこだーーーーー!」とかやってたんですが、今だと探さなくても大抵のレンタルサーバー会社はその程度は対応してますよね(SSHは微妙かな?)。
しかも値段は下手すると当時の1/5以下かも。凄いね。所謂『チープ革命』ってやつですか、これが。

そうやって、レンタルサーバー側がデフォルトで提供できる機能が豪華になってくると、やっぱりユーザー側もわがままになっていくわけで。

5年前(2002年頃)のレンタルサーバーに求めていたもの

  • perl5で書いたCGIが動く
  • PostgreSQLが使える
  • perlからPostgreSQLが使える
  • telnetかSSHが使える
  • sendmailが使える
  • cshあたりのシェルが使える
  • cronが使える
  • httpd.confか、せめて.htaccessが設定できる
  • メールアカウントを複数作れる

これだけの条件を満たしてるレンタルサーバーなんて、本当に数少なかった。
だから、数少ないそういった業者に対しては、特に機能的な面以外の多くを求めることはなかった。

現在(2007年)のレンタルサーバーに求めているもの

  • perl5.6で書いたCGIが動く
  • PHP4が動く(もちろんモジュールで)
  • MySQLかPostgreSQLが使える(できればMySQL)
  • SSHが使えてtelnetが使えない
  • sendmailが使える
  • cshあたりのシェルが使える
  • cronが使える
  • httpd.confか、せめて.htaccessが設定できる
  • SSLが使える
  • マルチドメイン対応
  • 各ドメインにサブドメインを沢山つけることができる
  • 各ドメイン毎にメールアドレスが沢山作れる
  • 各ドメイン毎にFTPアカウントを複数作れる
  • メールサーバーには使えるSPAMフィルターがついている
  • とにもかくにもMovable Typeが問題なく動く環境である
  • 信頼できる会社が運営している
  • 電話サポートつき

5年経った今では優先順位は変わって、最後のニ点が特に重要。
機能的な面では、上に挙げたものの大半は満たせているサーバー会社の方が多いんじゃないでしょうか。
だからこそ、突然夜逃げするような会社では問題外だし、「電話でのお問合せはお断りします」とか開き直ってる会社も厳しい。
(昔はそんなところでも、あれだけの機能が使えたからまあ仕方ないか、で何とか済ますことができた)

今は機能的な面ではもう差別化が難しいから、安心を売りにするか、値段の安さを売りにするか、という二極化ですよね。
中にはその両方で結構評判がいいところもありますし、逆に両方の面で評判が悪いところもありますが(笑)。

何にせよ、テスト用とかに使うサーバーじゃなければ、値段の安さよりも安心を取った方が絶対に良いですよね。
高ければ安心ってわけでもないし、有名だから安心ってわけでもないところが痛いんですけどね。
ただ、初心者さんが「値段が他より安くて手ごろだから」なんていう理由でサーバーを選ぶのだけは、絶対にやめといた方が良いと思います。間違いなく後悔することになりますから。

というわけで、良いレンタルサーバー業者とは、運営が安定していてサポートがしっかりしているところ、という馬鹿でもわかる当たり前な結論で、このブログの最初のエントリーを締めくくるのでありました。まる。

またそのうち、今までに使ってきたレンタルサーバーのレビューでも書こうかな?

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