MySQLのサブクエリ活用法:テーブル間でデータを参照・更新する方法
2010.12.09
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サブクエリを使うことによって、テーブル1の検索結果を元に、テーブル2に何らかの処理を行なう、というようなことが可能です。
例えば以下のように架空のショッピングサイトの、ユーザーのIDとアドレスを格納した「UserList」と、注文毎のIDと商品名と購入者のユーザーIDを格納した「OrderList」という二種類のテーブルがある場合。
UserID | MailAddress |
---|---|
1 | yukimidaifuku_daisuki@abe-tatsuya.com |
2 | nattou_kirai@abe-tatsuya.com |
3 | syabusyabu_tabetai@abe-tatsuya.com |
OrderID | OrderItem | OrderUserID |
---|---|---|
1 | しゃぶしゃぶ用鍋 | 3 |
2 | しゃぶしゃぶ用松坂牛 | 3 |
3 | 雪見だいふく とろける生キャラメル味 20個セット | 1 |
4 | 雪見だいふく W生チョコレート味 20個セット | 1 |
5 | 納豆撲滅装置 | 2 |
この場合、例えば「yukimidaifuku_daisuki@abe-tatsuya.com」というメールアドレスのユーザーが注文した商品をリストアップしたい、というときには、
- まず、テーブル「UserList」を検索して「yukimidaifuku_daisuki@abe-tatsuya.com」というアドレスのユーザーのIDを取得
- 取得したユーザーのIDを元に「OrderList」を検索して、注文した商品リストを取得
という手順になるわけですが、この処理をサブクエリを使うことによって、以下のようにできます。
select OrderList.OrderItem
from OrderList
where OrderList.OrderUserID = (select UserList.UserID
from UserList
where UserList.MailAddress = 'yukimidaifuku_daisuki@abe-tatsuya.com');
こんな感じで、where句の中に括弧でくくった別の select文を書くことで、サブクエリとして実行できます。
update文やdelete文でも、同様にwhere句の中にサブクエリを使うことができます。
他にも、
update TABLE1
set TABLE1.col1 = (select TABLE2.col2 from TABLE2 where TABLE2.col3 = 'hoge')
where TABLE1.col4 = 'huga';
こんな感じの使い方もできます。
update文で更新する値そのものを、別のテーブルから引っ張ってくる、というわけですね。
なおMySQLでは、update や delete でサブクエリを使う場合は「テーブル1の何らかの検索結果を元に、同じテーブル1に対して処理を実行する」ということができないようです(select文では可能)。
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