ベッタベタのベストアルバム『B'z The Best ULTRA Pleasure』の感想
去年一年はちょっと B'z 熱が冷めてたので、去年出た B'z の二枚のベストアルバムは買ってなかったんですが、最近ようやく買ったので、久しぶりに全曲感想でも書いてみようかと思います。
というわけで、『B'z The Best ULTRA Pleasure』の感想です。
このベストアルバムは、B'z 結成二十周年記念ということで、過去から現在までの代表曲を集めたものですが、十年前に出た『B'z The Best Pleasure』と同様、ほとんどがシングル曲ばかりなので、正直僕にとっては聞き飽きた曲ばっかりですw
『Pleasure』は、曲順も考えて構成されていましたが、今回の『ULTRA Pleasure』は、単純に古い曲から新しい曲に並んでいるだけなので、わかりやすいけどちょっと面白みがないですね。
二枚組の CD で、一枚目が10年前の『Pleasure』が出た直前までに発売された曲ばかり、二枚目が、『Pleasure』以降の曲、という構成になっています。
ファンからは散々言い尽くされているかとは思いますが、あの中途半端な時期に発売された『B'z The Best Pleasure II』は一体なんだったんだろう、と、つくづく思いますねw
まあとにかく、そんなわけでベッタベタの定番シングル曲ばっかりを集めた、「B'z 入門編」には最適なベストアルバムかと思います。
The First RUN (Disc1)
- BAD COMMUNICATION -ULTRA Pleasure Style-
1989年に発表された、B'zの最初期の代表曲。もう20年前の曲なんですね~。
今聴いても全然古さを感じさせないのは、名曲の証ですね。
20年経った今でも、B'z のライブでは定番曲で、その時その時によって、その時風にアレンジされてるのが楽しいです。
このアルバムに収録されているのは、新録バージョンで、最近のライブで演奏されるときのアレンジに近い感じかな、と思います。
オリジナルバージョンは非常にデジタルなダンスチューンって感じでしたが、このバージョンは正にロックバンドのライブ曲、という感じ。
そして、曲の一番始めの女性の声は新録バージョンでもしっかり入ってるところに、こだわりを感じました。 - BE THERE
1990年発表のシングル曲。確か、この曲がはじめてシングル曲でオリコン上位に入ったんでしたっけ。
個人的には、B'z 最初期のデジタル系サウンドの集大成が、この曲かな、なんて勝手に思っています。
イントロのつかみとか、サビのメロディとか、そのサビに入る直前の一小節とか、今聴いても完成度が高いなぁ、と思います。
特にサビのメロディは、作曲した松本さんもお気に入りなのか、後年のいくつかの曲のギターのリフやバッキングに、似たフレーズを用いることもありますね。 - Easy Come, Easy Go!
同じく1990年のシングル曲。このあたりから、デジタルっぽさがちょっとずつ抜けていきますね。
この曲も結構ライブで演奏される回数が多いんじゃないでしようか。よく稲葉さんもアコギを抱えて演奏してますね。
非常に爽やかな曲で、「あんまり力まずに気楽にやっていこう」的な歌詞がお気に入りです。 - LADY NAVIGATION
1991年のシングル曲。翻って、またデジタルっぽさを前面に出した曲。
確か、僕が本格的に B'z のファンになったのは、この曲が出た頃からだった気がします。
この曲は化粧品の CM曲だったと記憶してますが、サビだけを抜き出して聴くと、めちゃくちゃかっこいいメロディなんですよね。
ただ、何故か曲全体を通して聴くと、サビのメロディのかっこよさが薄れてしまう印象があります。
Aメロ・Bメロのメロディも別に嫌いじゃないのに、なんでなんだろうか。 - ALONE
同じく1991年のシングル曲。B'z 初期の傑作バラード曲ですね。
聴いてるだけで、自然に壮大な夕焼けの空が思い浮かぶ、絶妙なメロディとアレンジだと思います。
中学生くらいの時、カラオケでこの曲ばっかり歌ってたなぁw
このアルバムに収録されているのは、イントロにコーラスの入っていないシングル版ですが、『IN THE LIFE』や『The Ballads ~Love & B'z』に収録されているアルバムバージョンの方が、お勧めです。 - ZERO
1992年のシングル曲。B'z がデジタル系のダンスサウンドから、ライブ志向のバンドサウンドへとシフトし始めた、大きな転換点とも言える曲ですね。
BAD COMMUNICATION と並んで、ライブの定番中の定番曲。
シングル曲なのに、なかなかサビにならないあたりが、こだわりがあって好きです。 - いつかのメリークリスマス
同じく1992年の曲。3バージョンありますが、これは『FRIENDS』や『B'z The Best Treasure』に収録されている、オリジナルバージョン。
一度もシングルカットされていないにも関わらず、いつの間にかクリスマスの定番ソングの一つになってますね。
メロディやアレンジももちろん良いですが、やっぱりこの曲はストーリー性のある歌詞が特筆すべき点かと。
高校生の頃、モテたくてこの曲をピアノで弾き語りできるように必死で練習していたのを思い出しますw - 愛のままにわがままに 僕は君だけを傷つけない
1993年のシングル曲。B'z のシングルで一番売れた曲であることもあって、超長い名前で有名ですね。
200万枚以上売れたらしいですが、正直この曲の出来が良かった、というより、単にCDが馬鹿みたいに売れる時代だっただけ、という気はしますが。
悪い曲だとはもちろん思わないけど、他の曲と比較して、「そこまで売れるほどの曲か?」と昔からずっと思っていますw
カラオケで巧く歌いやすい、というのも支持されたポイントなんでしょうね。 - 裸足の女神
同じく1993年のシングル曲。これも結構ライブで演奏されている印象があります。
『Easy Come, Easy Go!!』と似た系統の、めちゃくちゃ爽やかな曲ですね。 - ねがい
1995年のシングル曲。個人的に、1995年の B'z は神がかってたと思ってるんですが、95年発売のシングル曲が全てこのベストアルバムに収録されていることにも、それが現れている気がします。
ちょっとジャジーなAメロから、いつもの B'z っぽい Bメロ、そしてめちゃくちゃかっこいいメロディのサビへ、と非常に完成度の高い曲だと思います。
余談ですが、この曲の「赤から黄色 白から黒へ」の歌詞で、「赤色にどんな色を混ぜても黄色にはならない」ということを知りました。 - love me, I love you
1995年のシングル曲2曲目。めちゃくちゃ好きな曲のひとつです。
三連の軽快なリズムと、明るいようでところどころちょっと物悲しいメロディが、何とも言えずツボ。
カラオケで何回歌ったことか......w - LOVE PHANTOM
1995年のシングル曲3曲目。言わずと知れた、名曲中の名曲ですね。
この曲をはじめて聴いた時の衝撃は今でも忘れません。しばらく鳥肌が収まらなかったw
マジでかっこよすぎです。
あまりにも聴きこみすぎて、今ではその感動がさっぱり感じられなくなってしまったのが悲しいところではありますが......。
『ZERO』以来、デジタル系の曲をあまり作らなくなった B'z ですが、この曲あたりから、時々思い出したようにデジタル系の曲も出すようになった気がします。 - ミエナイチカラ ~INVISIBLE ONE~
1996年のシングル曲。
『裸足の女神』と近い系統の曲ですね。こっちの方が、骨太な感じはありますが。
あと、なにげにキーがかなり高くて、聴いててちょっと耳が痛くなる曲w
個人的にはこの曲よりも、カップリング曲の『MOVE』を収録して欲しかったかな。 - Calling
1997年のシングル曲。この曲も結構有名ですかね。
定番のバラード曲を、デジタルなロックナンバーでサンドイッチにした、ギャグのような構成には、かなり驚きましたw
それぞれのパートはめちゃくちゃ良い曲なんですが、繋ぎの強引さが気になってしょうがなかったです。
今となっては、聴きこみすぎてなんの違和感も感じないんですけどね......。 - さまよえる蒼い弾丸
1998年のシングル曲。
シタールをうまく使って、ちょっとアジアンな雰囲気を醸し出している、かっこいい曲。
今から考えると『THE CIRCLE』のベースはこの曲なのかなぁ、とか思ったりしてしまいます。
この曲は確か、6弦ベースを使っているんですよね。なので低音が凄いです。そこがまた好み。
The Second RUN (Disc2)
- HOME
こちらも1998年のシングル曲。10年前、『B'z The Best Pleasure』と『B'z The Best Treasure』の間に発売された曲ですね。
凄くメロディ重視な曲なんですが、明るいとも暗いとも判断つきにくい曖昧な曲調が凄く好きです。
間奏のギターソロも哀愁があって良いですね。 - ギリギリchop
1999年のシングル曲。
ダサ過ぎるタイトルとは裏腹に(笑)、これも名曲中の名曲ですね。
まさに「ロック!」という感じで、めちゃくちゃかっこいいです。
跳ね系のリズムもノリが良くて好きです。
めちゃくちゃキーが高くてカラオケでは絶対に歌えませんw - 今夜月の見える丘に
2000年のシングル曲。
この曲も結構有名かな? ドラマの主題歌だったと記憶してます。
ちょっとひねくれた言い方をすると、「みんなが好きそうな切ない系のバラード曲を作りました」感に溢れた曲ですね。
とは言え、バラード系の曲はあんまり聴かない僕の中でも、数少ない(こともないけど)お気に入りの曲です。 - juice
同じく2000年のシングル曲。『今夜月の見える丘に』でいかにも一般受けしそうな曲を発表した次に、『juice』のようなバリバリの洋楽風ロックを出してくるあたりが興味深いですね。
なんというか、正に洋楽「風」、という感じの曲で、多分 B'z の二人はこの曲はかなり気に入ってるんだろうなぁ、とか思います。僕も好きです。 - ultra soul
2001年のシングル曲。この曲も有名ですね。
ニコニコ動画でも「色んな曲の後ろに『ウルトラソウッ!』を無理やりつける」みたいなネタが一時流行ったりしてましたしw
デジタル系の非常にかっこいいメロディの曲です。
ただ、アウトロの小声の「ウルトラソウル」連呼はしつこいと思う(笑)。 - 熱き鼓動の果て
2002年のシングル曲。
非常に「夏」を感じさせる、爽やかな曲。Bメロのメロディが凄く好きです。
ただ、何かが一歩足りない、ような印象の曲。 - IT'S SHOW TIME!!
2003年のシングル曲。
アップテンポのかっこいいデジタル系の曲。
非常に完成度の高い、安定した名曲だと思います。
ただ、『LOVE PHANTOM』レベルのインパクトがないのが残念。 - BANZAI
2004年のシングル曲。発売当時の感想はこちら。
当時はあまり良い印象のなかったこの曲ですが、よく聴くとめちゃくちゃロックしていてかっこいい曲ですね、これ。
今ではかなりお気に入りの部類に入る曲です。
特にイントロの疾走感がたまりません。 - 愛のバクダン
2005年のシングル曲。大好きな曲です。ロックさとポップさの同居具合が絶妙。
比較的最近(と言ってももう4年も前の曲だけど)の曲なので、古い曲と比べて聞き飽きてないのもポイントが高いですね(笑)。
ちなみに、発売当時の感想はこちら。 - OCEAN
同じく2005年のシングル曲。
ここ数年では屈指のバラード曲じゃないでしょうか。
タイトル通り、広大な海が連想される壮大なメロディとアレンジが良いですね。
発売当時の感想はこちら。 - 衝動
2006年のシングル曲。ここ数年の B'z のシングル曲では、一番思い入れのある曲かもしれません。
めちゃくちゃ好きな曲です。
あまりに好きすぎて、結婚式の二次会で、新郎新婦の入場曲に使わせて頂きましたw - SPLASH!
2006年のシングル曲。ドエロい歌詞(笑)と、デジタルなアレンジと、トーキングボーカルっぽい歌詞の詰め込み感が良い感じ。
メロディは相当シンプルなんですが、かっこいいよね。 - 永遠の翼
2007年のシングル曲。
発売された当初は、ありきたりなバラード曲だなぁ、と思ってたんですが、最近になって自分の中で評価が急上昇しました。
というか、もしかしたら自分の音楽の嗜好がちょっとバラード寄りに広がったのかもしれないですね。
シンプルなピアノで始まるイントロが非常に好みです。 - SUPER LOVE SONG
同じく2007年のシングル曲。かっこいい曲ですよね~。
『愛のバクダン』『衝動』と並んで、ここ数年のお気に入りのシングル曲です。
「相乗効果でヨクなろう 同じベクトル持った僕ら無敵」という歌詞がめちゃくちゃ好き。
発売当時の感想はこちら。 - Pleasure 2008 ~人生の快楽~
1991年に『LADY NAVIGATION』のカップリングとして発表された『Pleasure '91~人生の快楽~』の新録版。
ライブの定番曲で、毎年二番の歌詞がちょっとずつ変わっていくのがお約束の超名曲ですね。
10年前の『B'z The Best Treasure』にも『Pleasure '98~人生の快楽~』として収録されていましたが、'98 と比較して、ちょっと音が柔らかくなったかなぁ、という印象があります。
ギターアレンジは今回の2008の方がかっこよくて好きですね。
以上、全30曲。書くの結構疲れました......。
こうやって書いていくと、B'z の歴史を振り返ると同時に、各曲が発表された頃、自分がどんなことをしていたか、とかも思い出して、なんだか楽しかったです。
とりあえず、有名な曲とかライブでの定番曲ばっかりのアルバムなので、とりあえず B'z の有名曲を一通り聴いてみたい、という需要にはぴったりマッチしているんじゃないでしょうか。
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コメント(4)
阿部さん、初めまして。
阿部さんは本当にB'zが好きなんですね。新郎新婦の二次会で「衝動」をチョイスするなんて・・。
曲のレビューもB'zへの愛が感じられてとても良いですね。また遊びに来ます。
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