2010年7月の読了本まとめ
2010年8月 8日 23:59
数学で犯罪を解決する |
キース・デブリン、ゲーリー・ローデン著。 ドラマを元に、犯罪捜査で使われている数学を解説。 DNAとかゲーム理論とかコンピュータ絡みとか、ある程度興味のある分野のことはすんなり頭に入ってくるんだけど、わからない分野のことは頭が拒否してさっぱり入ってこなかったw 7月2日読了。 |
モールス 上 |
ヨン・アイヴィデ・リンドクヴィスト著。 オーソドックスな吸血鬼物のホラー。 吸血鬼のお約束的設定はやっぱりニヤリとさせられる。 じわじわと展開していく物語は『呪われた町』や『屍鬼』と重なるところがあるな。 特に『屍鬼』好きとしてはエリの設定には沙子に近いものを感じる。 吸血鬼ものとしても良いけど、ボーイミーツガール的というか少年の成長物語的な話としても、面白い。 下巻が楽しみ。 7月6日読了。 |
モールス 下 |
ヨン・アイヴィデ・リンドクヴィスト著。 吸血鬼物としても、少年の成長物語としても、良かった。 結構登場人物が多かったけど、上下巻でじわじわと良い感じで進んでいったなーという印象。 迫りくるホーカンの不気味さや、エリの孤独さ、オスカルの成長など盛り沢山。 ラストはオスカルに自力で最後の障害を乗り越えて欲しかったかな......。 7月11日読了。 |
涼宮ハルヒの溜息 |
谷川流著。 一巻で綺麗にまとまっていただけに、ここからもう一回話を広げてみよう、という意図がよくわかる話だな。 後半の物語をメタな視点であーだこーだ言ってる部分はかなり楽しかった。 ただ、一巻ほど「ストーリー知っててもやっぱおもろい」という感じではなかったかな......。 7月12日読了。 |
エッジ 上 |
鈴木光司著。 全体的に『リング』シリーズを思い出させる空気があって良いな。 鈴木光司さんの作品でここまでのめり込んで読んだのは『リング』『楽園』『光射す海』以来かもしれない。 『リング』シリーズで高山竜司に語らせていた鈴木さん独特の世界観をそのまま表現してるような感じ。 物理や科学系のネタがいちいち楽しい。 ただ、風呂敷を広げすぎてて、下巻の展開が正直かなり不安。 7月12日読了。 |
エッジ 下 |
鈴木光司著。 上巻のラストあたりで、話が広がりすぎてて不安だったけど、意外と話が綺麗にまとまってて良かった。 ほんとに『リング』で高山竜司に語らせていた世界観まんまというか、この作品は勝手に脳内で『ループ』の続編だと解釈したら全てが腑に落ちた気がする。 ただ、悪魔と契約が云々はちょっと唐突で説明不足だったなーと思う。 物理学を下敷きに、荒唐無稽な設定に強引に説得力を持たせたのは見事。 7月13日読了。 |
もやしもん 2 |
石川雅之著。 日本酒が飲みたくなった。 7月14日読了。 |
空色勾玉 |
荻原規子著。 二十数年ぶりの再読。 小学生のとき読んで以来「凄く面白かった」ということしか覚えてなくて内容はすっかり忘れてたので、新鮮な気持ちで読めた。 こんなに読みやすくて綺麗な文章で書かれてたんだなぁ。 子供の頃はあんまり知らなかった日本の神話についてある程度知った上で読むと、やっぱり味わい深い。 荒々しいイメージのスサノオを稚羽矢というキャラクターにできるのが凄いと思った。 続編は未読なのでこの機会に読んでみようと思う。 7月23日読了。 |
日本人の知らない日本語 2 |
蛇蔵、海野凪子著。 一巻よりもお勉強っぽい内容な気がする。 自国の常識は他国の非常識ですね。 7月24日読了。 |
もし高校野球の女子マネージャーがドラッカーの『マネジメント』を読んだら |
岩崎夏海著。 二年前にこのブログエントリーを読んだ。 ここから膨らませて、綺麗にまとまったお話になってるなぁという印象。 文章はかなり読みにくかったけど。 あと『スラムダンク勝利学』を思い出した。 7月24日読了。 |
ザ・リンク |
コリン・タッジ著。 まず、口絵のメッセル・ピットから発掘された化石群の写真が凄まじく美しいのに惚れ惚れした。 凄い保存状態の化石だ。 イーダの系統的な位置については、これから色んな説が出てくるんでしょうね。 そういう意味ではちょっとこの本はタイトル詐欺的なとこもあるけど、新生代初期の環境や、霊長類の進化についてわかりやすく解説している本として読めば良い本だったと思う。 7月29日読了。 |
ウェブはバカと暇人のもの |
中川淳一郎著。 T過激なタイトルと「はじめに」の文章だけど、全体的にはおおむね同意。 『ウェブ進化論』等へのカウンターとして、敢えて過激に書いてるってとこもあるんだろうな、とも思う。 後半のWebプロモーションについて語ってるところとかは非常に参考になった。 7月29日読了。 |
アーキテクチャの生態系 |
濱野智史著。 もっと早く読んでりゃ良かった。良書。 ニコ動に関する記述はWeb上の至る所で引用・言及されていたので大体本書の内容を把握できていたが、やっぱり素晴らしい考察だなと思う。 ケータイ小説に関する考察が非常に参考になった。 あと、あとがきのSporeとゆうなまの対比も印象的。 7月31日読了。 |
2010年7月の読了本は13冊でした。
なかなか多岐に渡るジャンルの本を読んでる気がする。
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